昨日の続きを書く予定でしたが、台風21号通過後に思うことを綴ります。
もう10年くらい前の話ですが、デザインスタジオを経営しNY滞在経験もあるおしゃれなご夫婦の奥様が、「日本の電線のある風景が好きじゃない。ヨーロッパのように地中化すれば、もう少し景観が良くなるのに。」とおっしゃった。
わかる。ロンドンやパリの電線のない美しい街並み。
というか、そもそもの都市計画が成功している、何百年も変わらない美しい景観。
あそこに電線があったら台無しだわ。
しかし、奥様はこうもおっしゃった。「若い写真家の子が電線が好きって言って、電線の写真を撮っているの。私にとっては古臭いものが、若い子の感性では違って見えるのね。」
わかる!
夕日に電線のシルエットがやけに美しく見えることがある。
どこまでも続く空に、人工的なラインが引かれると、どうしてこんなにカッコ良く見えるのか。
しかし…
(2018年8月27日、都内に1万以上落ちたとされる雷のひとつ)
台風21号の猛威に襲われた都市の動画ニュースを見るにつれ、やはり、電線の地下化、電柱のない街の推進を、ワタクシは応援したい、と強く思うようになりました。
軽々と持ち上げられた家屋の屋根が吹き飛び電線に直撃、火花を散らす映像を見て、本当に恐ろしくなりました。
もう建てちゃった電柱を撤去して電線を埋めるのはとてもとてもコストがかかりそう。
それでも地中に埋めてほしい。
ヨーロッパにできて日本ではできない、なんてことはないと思うの。
でも、地震の問題もあるから、電柱の方が良いのでしょうか。電柱の方が復旧作業が早そうですものね。
災害八方塞がり列島…