なる子、小四。追いつめられていました。
漢字ドリルも算数ドリルもやれば終わるものはいい。
自由研究。
自由という名の困難。
取り掛かる前に、何をするのか課題テーマを考えなければいけない。
自由すぎて迷子になる。
ある程度、範囲を絞ってくれる方が楽ちんなのです。
0から考え始めると、1にもならない。
その程度の脳みそなのです。
そうこうしているうちに確実に始業式が差し迫る。
簡単で、なおかつ自由研究っぽいやつ!
身近に転がっていないか、本棚にヒントを求め、
そして、子ども向け科学雑誌で見つけたのです。
10分で完成する自由研究を紹介します。
ヘアピンで作るコンパス(方位磁針)
【用意するもの】
・棒磁石
・ヘアピン(アメピン、なるべく平たいもの)
・つまようじ
・粘土
【作り方】
①ヘアピンを広げる。
②棒磁石をヘアピンの端から端まで擦り付ける。必ず同じ方向で、何回も
③粘土で土台を作る。
④つまようじを立てる。
⑤ヘアピンをヤジロベエのように、つまようじの頭に乗せる。
⑥しばらくすると南北を指すので、北側になったヘアピンの先に赤い印をつける。
完成
磁石を何回も同じ方向にこすりつけることによって、金属の中の磁気が整えられ、磁石になるという性質を利用したミニ実験です。
縫い針なんかを使って、水に浮かべるタイプの手作り方位磁針はネットでよく見ますが、このヤジロベエタイプは珍しいかも。
なるべく強力な磁石でこするといいと思います。
言っておくけど、めっちゃ地味だからね。
自由研究ってね。教室の後ろのロッカー棚の上に展示するんですよね。
このコンパス、とにかく見栄えが悪いんです。
「なる子ちゃんのどぉれ?」と聞かれて、「これ。」と答えた時、「え?ゴミじゃん。」みたいな顔されるかもしれません。
「これじゃないと思ってた。」と言われて、友達(ファン)の期待を裏切ってしまったー!という気持ちになりました。
クラスメイトの力作が並ぶ中、爪楊枝に乗っかる広げられたヘアピン。
無理に動かすとすぐヘアピン落ちるし。
担任の先生が感心したように、質問してくれたことが救いです。
自由だから
最近の自由研究のレベルは昔よりもずっと上がっているような気がします。
タモリ倶楽部でやってそうな「マンホールの蓋の調査」とか。
自分で物語絵本を作って見た、とか。
ファッションデザイナーになってみた、とか。
個性的でとても楽しいです。
明らかに親御さんサポートが入ったものとかも多いのだけれど、一緒に作った感のあるものは、親子の交流になるし家族としては幸せな時間ですからいいんじゃないの、と思います。
小さくてしょぼくて、科学雑誌のパクリでもいいのです。
残り1週間、頑張れ〜!