一般的な女性より、少々鉄分多めのなる子です。
中国の新幹線、広深港高速鉄道の「写真を撮りたい」と言って、長い電車の先頭まで駆けていき、満足気に戻ってきたあたりからバレていたのだと思うけれど、香港の鉄道博物館に連れて行ってくれると言う。
やった〜!
香港鐵路博物館(Hong Kong Railway Museum)は大埔(Tai Po)という街にあります。いかにも田舎の町という風情でちょっと寂れた感じもありつつ、ゆったり時間が流れているように見えました。
マーケットはこじんまりとしているけれど、日常の買い物客で賑わっていて、いい感じ。全体的にドリアン臭が漂っています。
その中に不思議なお店がありました。
紙でできたおままごとセットのようなものがずらりと並んでいます。
すかさず、案内の人がお店の人に写真を撮っていいか、聞いてくれました。
快くOKしてくれたのですが、このお店は火葬の時に一緒に燃やすお供えを扱うお店ということ。生前好きだったり大事だった物のレプリカを一緒に燃やすのだそうです。
お金が好きな人、服やカバン、ペット、など。
子ども用品のレプリカを見ると辛い気持ちになりましたが、興味深い文化だと思いました。
さて、そんなマーケットの近くにある鉄道博物館。線路沿いに建っています。1913年に建てられ、1984年まで実際に使われていたという旧駅舎です。
美しい!
そして、小さいぞ!
中の展示もコンパクト。香港の鉄道の歴史が描かれています。
今は片田舎の町の風情の大埔ですが、かつては北へのアクセスに主要な都市だったのですね。
駅舎の窓、おしゃれ。
切符。やはり英国統治時代の雰囲気が出てますね!
切符売り場。雰囲気あるな〜。
屋外には機関車などの展示が…!
おお!これこれ!!
初期の機関車は客車に屋根がなく、暑さや風雨に耐えながら乗っていたらしいですよ。
ひえ〜。
1台以外はメンテナンス中らしく、見れませんでした。
本当は中に入って、座席に座ったりできるはずなのです。
残念。
あ、こんなところにもさり気ない展示がありました。
以前、記事にしましたが、駅舎はコウモリの飾りが印象的です。
他にもオシドリやカササギ、ボタンなど中国風のレリーフがとっても素敵です。
英国統治時代でありながら、和洋折衷ならぬ、中洋折衷のデザインを採用した当時の人たちのセンスに関心しました。
www.ma-naru.com
香港旅行お気に入りの場所の一つです。
ただ、大きな期待だけはしないでほしい。
とても小さな博物館なので、香港中心部からわざわざ行ったとしても全部見るのに所要時間20分くらいあればじっくり見れちゃいます。