文化の日、どこでどんな風にお過ごしになりましたでしょうか。
なる子は悩んでいました。
なぜなら、文化の日は文化イベントだらけなのです。
なんとか四択まで絞りました。
・横浜関内外、黄金町オープンスタジオ(在住アーティストの展示やアトリエ見学)
・鉄工島フェス(東京の工業地帯で音楽とアートのフェス)
・東京近代美術館←(文化の日無料)
・千葉市立美術館(ネタバレ注意の話題の展示。文化の日は先着100名に記念品)
連休ってお客さんの取り合いですよね。人を集められるイベントってすごいと思います。どうしようかどうしようかと悩んでいても仕方がないので、「できるだけ早めに行った方がいい」と噂の千葉の美術館にするか…と自転車を漕ぎ出した私。
途中で方向転換して、京浜島に向かっていました。
人が住んでいない島。そうです。
鉄工島フェスです。
音楽ライブとアートの祭典。入場料が高い!(高すぎて思い出したくない)音楽大好きな人には安いもんだと思うけれど、はっきり言って、現代音楽には疎いのです。
行く前から自分には不向きなイベントだとわかっていたけれど、最近知り合った美術作家が展示していることと、ロンドンにいた時から好きなアーティスト、さわひらきさんが展示していることを知って、俄然行く気になってしまったのです。
ろくに下調べせず、感覚で向かって失敗しました。昭和島駅から徒歩20分。人の住んでいない道のひとり歩きは怖いよ。バスで行けば良かった…。
いざ、ケチ根性は入場口でかなぐり捨てて、入場。
早速パフォーマンス集団に遭遇。
彼女たちの派手さもさることながら、味覇(ウェイパー)のおじさんの顔がマジでインパクト強し。
Foodエリアもあって、野菜カレーを食べました。お店の人がフレンドリーで、話しかけてくれました。
「なんかこのイベントに来る人、変わった感じの人が多いな〜、話しかけにくいって思ってたんですけど、お客さんちょっと雰囲気が違うから。」と店員さん。
「ああ、普通だな〜ってことですよね。」(ええ、よくわかりますとも)
自分で言っておいて悲しいけれど、今日のなる子は黒のスカジャンに赤い口紅。着る人が着れば派手で個性的なはず。しかし、それを全て相殺する顔の平凡さ!怖い。
あーん、コンプレックス!
オーラ欲しい。美人になりたい。個性欲しい。
「友達に似てる」って言われなくていい!
カレー、美味しい〜。
京浜島は大きな工場が沢山あります。グラフィティ作品。
工場の中でアートの展示。寺田倉庫セレクトの作家、さわさんの作品は、記憶喪失の男の話を元にした映像作品など。
確か、実話だったはず。うっすらとした記憶なので、間違っているかもしれないけれど、目覚めたら自分自身の記憶がなかったという人が身近にいたらしい。名前も友人の顔も何も覚えていないけれど、言語と、食べるなどの基本的な生活に必要な行動は覚えていたらしい。
記憶の不思議さよ。
この工場、佇まいがかっこいい。
その隙間にも映像作品
この工場であったパフォーマンスが面白かった。
工場の隅々までリサーチと打ち合わせをして完成させている。工場の皆さんの理解が深いんだなー。いい工場だな〜。
他、突き刺さってるアートとか。
ぐるぐるピカピカ光るのと、プルルンと張り巡らされたテープとか。
なんとか入場料の元を取ろうと、ライブに行ってみる。
MCも面白いし、別に音楽もラップもヒップホップも非はないのですが、私の忍耐力の問題。3曲目で脱落。
トリは石野卓球さんだったのですが、雨も不安だし、ずっと歩いたり立ったりで疲れたし、早めに私は帰ります。バスで!
そんな文化の日でございました。