ヨーロッパではイースターの飾り付けでいっぱいのはず。代表的なのはイースターエッグと『うさぎ』ですね。
繁栄の象徴、春の女神エオステレの使いなど、色々由来はあるようです。
うさぎ、うさぎと考えていたら、一つの絵をふと思い出しました。
ドイツの画家デューラーが描いた『野うさぎ』です。
検索すればすぐ出てくると思いますが、水彩画で緻密に描かれています。1502年の作。
全ての毛が描かれているのでは、と思うほどの細やかさですが、なんと25.1x22.6cmのサイズに描かれているそうです!ちっちゃい!
そういえば透明水彩絵の具をしばらく使っていないような。
受験用に買って以来だから…
固まりかけて瀕死状態のチューブもあるので、使ってみようと思いました。
デューラーサイズで描くのは難しそうなので、八つ切り画用紙に描くことにしました。
画用紙は百円ショップの安いものです。本当はもっと良い画用紙を使うべきなのですが。
鉛筆で下書き。この時点で、うさぎの骨格、筋肉のつき方など意識できるといいですね。
「見えないところまで見る」ですね。
私は苦手です。
透明水彩絵の具のいいところはパレットにそのままにしておいて固めても、水で溶き出せば使えること。
今回は主にホルベインの12色を使用。固まっている色もあったので、ターナーの水彩も使いました。
筆は日本画でも使う彩色筆(中)
それから、イタチ面相筆
筆の値段はピンキリですが、私は比較的リーズナブルなものを使っています。
高いもの、使ってみたいんだけど…。
どんどん色をのせていきます。
薄づきで重ねていくのがいいような感じがします。
ベースになる色を彩色筆でザクザクと。
少しずつ細かく、面相筆で毛並みを描き込んでいきます。
デューラーの野うさぎは”目に窓が映っている”というのが有名です。
こうやって拡大すると、デューラーに比べて相当雑なのがバレてしまいますが、、、。
このうさぎの目に光を入れようと思います。
難しい!窓の形にならないし、白が明るすぎる!
(ひげも書き込みました)
白い絵の具で光っている細かい毛を描き込むなどして、体力の限界を迎えました。
3時間もかけてしまった。
こうやって比べてみると、デューラーの野うさぎに比べて、胸の筋肉への意識が足りないなと思いました。顎の骨もウサギよりネズミっぽいと言うか…。カピパラみたい。
胴も長すぎた。
難しいな!でもとても楽しかったです!
模写をすると、画家が描く対象をどのように見て描いているかを想像することができます。
自分のデッサンの弱い部分も知ることができます。
また、絵の具の使い方の訓練にもなります。色を作る練習になりますよね!
画材を変えて描いてみるのも面白そう!
またチャレンジしてみたいと思います。