「未来世紀ジパング」が終了してしまった悲しみを記事にしたところ、ビジネスマンでもなんでもない女の稚拙な文章にも関わらず、なぜか「未来世紀ジパング 終了」の検索ワードでGoogle検索の1ページ目に来るようになり、私のブログ開設以来最高のアクセス数を叩き出しました。
最高アクセス数って言ったって大したことはないし、3日もすれば落ち着くのだと思いますが、「未来世紀ジパング」の終了を気にかけて検索している人が少なくともこれだけいるのだ、と思うと勇気が湧いてきます。
というのも、TwitterやFacebookなどで、この悲しみを共有している人はいないかと検索したりしました。寂しがっている人はSNS上にも結構いて、同じ気持ちの人がいると思うとほっとしました。特に関係者の皆さんのコメントは熱い気持ちを綴られているものが多く、ぐっときました。
ビジネス番組はビジネスマンだけのものではないし、「ジパング」の終了を悲しんでいるのはビジネスマンや知識人だけではない、ということを声を大にして言いたい。
この間まで給与水準底辺系、放課後の仕事に就いていましたので、子どもと関わるお仕事をされている方に向けて書くと、子どもたちの興味関心や知識欲に応える為にも知見を広げることは絶対に役に立つと思っています。同僚に「ジパング」を見てる人がいなかったので、ちょっと残念だったのです。
9月11日の放送ではかなり力の入った取材で「現代の奴隷」を特集していました。「地球上ではこんな所があるのか。」と衝撃を受ける回だったと思うのですが、兄弟番組の「ガイアの夜明け」をずっと見ている人なら、技能実習生の問題や、働き方改革の取材を知っていると思うので、どうして日本のことに触れないの?と思ったかもしれません。私の記憶では触れていなかったと思うのですが、勘違いだったらごめんなさい。
しかし、前日のSNSでの告知がこれです。
日本にも3万7000人が「奴隷」状態で存在している。と、しれっとSNSに書いちゃうあたりがジパングのすごいところなのです。短い文の中で伝えたいことをまとめるって凄ワザです。数字のインパクトもあります。
子育て・放課後系の仕事をしていると、「あれ?このお母さん働き方大丈夫かな?もしかして搾取されてないかな?」とか心配になることもあります。「奴隷」とまでいかなくても苦しい働き方、辞めるに辞められない働き方をしている人たちは日本にもたくさんいるはずです。
安い労働力として利用されている外国人労働者はたくさんいるし、子どもが生まれることもある。私は国籍を持たないお子さんに会ったこともあります。日本で起きている話です。
世界で起こっていることに目を向けてみると、日本のことが見えてくる。内向きになればなるほど、内側のことも見えなくなるような気がします。それって怖いことだなって思うのです。
ジパングのスタッフさんは「番組は終わるけれど、取材は続ける」とも書いてくれています。
報道の自由が守られることはもちろん、報道力の向上を目指す志の高い人たちが評価される世の中になるといいなと思っています。