前回、英語が苦手すぎる私が英語力を上げるためにやった勉強法を書きました。
・リスニング書き取り
・リピート
・シャドーイング(追いかけスピーキング)
これを繰り返すことで、かなり英語を読むリズムが良くなってきました。
ちんぷんかんぷん→あ、今ちょっと聞き取れた!
と言うところまで来たのです。
そのタイミングでイギリスに渡りました。
無謀ですね。でも、自分の中では英語力が上がった(底辺から這い上がった)感覚があったので意気揚々だったわけです。
入試に必要な英語テストもギリギリパスし(アート系なので基準が緩い)、イギリスの美術大学に留学することになったのです。
この後、私はとことんイギリス英語の制裁を受けます。
なぜなら、私が一生懸命シャドーイングしていた教材は、アメリカ英語だったからです。
イギリス英語でモテたと勘違い
私は英語の地域性を甘くみていました。
1階がGround Floor(0階)
エレベーターはLift
ゴミ箱はbin
イギリス英語は知らないことだらけで、日々失敗だらけ。
特にHave you got~?は過去形のくせに現在形みたいな使い方をするので理解し慣れるまでに数年かかりました。基本的には「〜持ってる?」の意味。
よく使われる例が、時間を訪ねる時の以下の表現。
What time is it?ではなく
Have you got the time?(今何時?)
だいたい腕時計の位置を指差すジェスチャーをしながら言うとこから推測するに「時計持ってる?」が転じて「時間わかる?」ってことなんだと思う。
公園とか歩いてると、腕時計も携帯も持ってない奴が「何時?」って聞いてくるんだけれど、リスニング力が低い上にHave you gotがわかってなかった当時の私は
Have you got a time?(時間ある?)
との聞き分けができないし、理解もできないので「何この人、なんか用!?ナンパ!?」と構えてしまっていたのです。勘違い甚だしい。
自意識過剰で恥ずかしい!ごめんよ、ただ時間を知りたかった人。
文房具の名前が辞書と違う
イギリス英語はHave you gotみたいな言い回しだけでなく単語も相当違うので、こんな失敗もあります。学校のスタジオで作業をしてた時に、にっこりクラスメイトが
Have you got a rubber?
と聞いて来たのです。
「は?」心の中の私。
ラバー。。。ゴム製の。。。??
わからないものは持っていない。
私の返事はNo.
困った感じで彼女は去って行きました。
もやもやした私はその後辞書をこねくり回し、(スマホの時代じゃないからね!)
穴があったら入りたい事実を知るのです。
Rubber は 消しゴム のことでした。イギリス英語!
Eraserちゃうんかーい!!This is a pen. の時と同じ頃にそう習ったよ!!
しかも、聞かれた時もしかしたらデスクの上に消しゴム乗っかってたかも知れない。
そしたら「Can I borrow~?(借りていい?)」とか指差してストレートに言ってくれたらいいんだけど、そうじゃないのがイギリス人なんだよ!
Would you mind?(もし差付けなければ)とか付けたり、「借りていい?」の前に「持ってる?」って聞いてきたり、よく言えばとっても丁寧で、言い方を変えれば超回りくどい。
それがイギリス英語!!
しかも消しゴムだからゴムだからrubberなんかな、と思ってたらrub(こする)から派生したっぽい。知らんけど!
他にも身近なもので呼び方が違うものはたくさんあるので、中1英語がズタボロに打ちのめされました。
発音やアクセントも違うのでね、イギリス人が「to die」って言ってて誰か死んだのかと思ってたら「today」のことだったりね…
恥。
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