昔の恐竜と今の恐竜を比べてみよう
いやいや、恐竜は一億年前のいきものだけど。昔も今もなく、大昔でしょう、と先につっこんでおきますが、ここでいう昔とは、人間が研究している時代に沿ってのことです。
30年前の研究と現在の研究では、多くのことが変わりすぎていてびっくりなのです。
ティラノサウルスと言えば、どんな姿を思い浮かべますか?
映画「ジュラシックパーク」に出てくるような姿を思い浮かべる人がほとんどだと思います。そうそうこういうやつ。
頑張って描いてみたけど、恐竜って難しいね。
恐竜好き、もしくは「夏休み子ども科学電話相談」のファンであるならば、ある意味常識的に知られていることではあるけれど、数十年前に描かれていた恐竜と、今の恐竜では全然違う。わかりやすいのが一番人気のティラノサウルスなのです。
どう違うか検証してみたい。
実際に古い図鑑がなければわからないのだけれど、さすが、「物を捨てられない女、なる子」。昭和61年の小学館いきもの図鑑全3巻を持っていました。(私は実家暮らしではなく、学生の時から数えて6回引っ越ししています)
いきもの図鑑は子どもの頃からの愛読書。あいうえお順に検索できる優れものです。
きょうりゅうの「き」【ジュラ紀の恐竜】のページです。
絵柄は古いけれど、何がおかしいかわかりますか?ジュラ紀ではちょっと説明しにくいな〜。ティラノがいる次のページの【白亜紀】へ。
白亜紀にはティラノサウルスやトリケラトブスなど人気の恐竜がいっぱい。
違和感にお気づきになりましたか?昭和のティラノサウルスはゴジラのように尻尾を引きずっているのです。
これは現在の研究では「ないだろう」と言われていることで、尻尾は地面から離れた状態で、バランスをとっていたと考えられています。
ティラノの肌がツヤツヤしていて気持ちが悪い。
後ろに立ってる恐竜も着ぐるみみたいで気持ち悪いですね。
って言うか、ティラノの足元!
解説の一切ない、お前は誰!?
他にも人気恐竜がいます。
イグアノドンです。
昔恐竜学者が余った骨を適当に鼻の上につけて、長らくサイのようなツノがある恐竜として存在しました。今はあるべき場所へ移動しツノはなくなりました。足の骨の一部だったそうです。適当な学者に適当に扱われた不憫なやつ。
空を飛んでいるのは、やはり人気恐竜の…
テラノドン!?
え?そんなやついた?私が知っているのはプがついてるやつだよ。プテラノドンじゃないの??印刷ミス?こんなに堂々と間違えた?
パニックになりかけましたが、調べたところ、テラノドンはラテン語、プテラノドンは英語でどちらも正しいのだそうです。今はプテラノドンが一般的ですよね。
これからの恐竜
いかがですか?
どんなティラノを思い浮かべるかで世代がバレてしまうかもしれません。
ちなみに最新のやつはこれ。何年か後にはまた変わっているかもしれないけれど。
ティラノサウルスをはじめ、多くの恐竜には羽毛があった、と言うことが定説となってきました。恐竜の子孫は鳥だと言われています。恐竜は鳥で、鳥は恐竜だ、なんていう議論は子ども電話科学相談で定番のネタです。
あー、私も「恐竜博2019」行きたいな〜。でも、混んでるってさ!
大人は夜間開館に行きましょう!(金・土は20時まで)
奥さん!今年の目玉はディノケイルスとむかわ竜ですってよ!!