なる子とマーナル☆

少女の心を忘れない、なる子とマーナル☆によるアート・旅行・キッズ応援ブログ

「ガイアの夜明け」45時間の壁、大戸屋の回が怖すぎる。

12月10日の「ガイアの夜明け」。予告からやばそうだな、と思っていたけれど、闇だらけでオープニングから息ができなくなりそうになりました。

 

残業時間短縮に取り組む「大戸屋」の特集です

 

大戸屋」と言えば、女性を取り込む作戦で人目につく路面ではなく、2階などのテナントに出店し、安い定食を提供していました。庶民の味方…と思っていました。バイトテロで休業し経営不振中、大企業の残業規制が始まり、その対策に奔走する大戸屋に密着取材したこの回。「庶民の敵なのか?」と思うレベルでやばかったです。

 

どうして、カメラを入れたのか。だいたいどの企業も戦略があってテレビ取材受けると思うのですが、会社潰そうとしているのでしょうか。

 

多分ですけど、「アリさん」とか「ドンキ」などのブラック企業を取材しているうちに、「あそこも…」と噂が入ってきてガイアも狙ってたんじゃないでしょうか。飲食業界の闇を見ました。見ている側も痛みを感じるほど、テレ東の取材は時々、ザクっと切り込んできます。

 

 

山本社長がやばい

「目が死んでんだけど。」

明らかにカメラが回っている場所で社員に言えるセリフとは思えない。普段はもっとひどいこと言ってる可能性があります。パワハラですね…。社長はバイトからの叩き上げ。大戸屋でモーレツに働く人は大戸屋戦士と呼ばれているらしい。バイトテロがあって前社長が退任したんだろうけれど、こんな大きなチェーン店をまとめるのこの人で大丈夫なのか心配になります。その前社長も「大戸屋を潰す人物」と言われていたようで。現社長になるまでの経緯は闇深い…。

山本社長自らがこう言うんですよね。「身を犠牲にしてそれを美学にしてきた社員たちはその働き方を否定される時代になった。これからの時代に向けた成長を達成していかなければいけない。」

 

これまでの自分のやり方ではやっていけないことはわかっているものの、具体的な改善案が出せないでいるような感じがあります。

 

バイトから社長まで上り詰めたと言うプライドもあるのでしょうけど、発言の内容を聞いていると、手腕を認められての抜擢ではなく、他の人を潰しながら這い上がってきた印象を持ってしまいます。

 

考え方や行動を変えるのは難しいかもしれないけれど、できないことではないし、まだ若そうだし、ちょっとやり方変えて社長が社長に育っていくことも大事ですね。

 

 

主従関係がやばい

店長「早くしろよ」店員「はい」店長「はい、じゃねーよ」みたいなやりとりがカメラに映る。隠し撮りではないですよ。

 

そんな指導の仕方してたら、バイトの子やめちゃうよ。と、心の中でハラハラしてしまいます。

 

バイトテロってこういうところに原因があるんじゃないでしょうか。若者のおふざけではなく、まさにテロ。日々の接し方に対する報復なんじゃないかと思ってしまいました。暴言が現場でうっかり出てしまう人たちも「俺たちもこうやって鍛えられてきた」とか思ってそう。店長ミーティングでは社長に暴言で叱責されるしね。

 

社員さん全員、1冊でいいからコーチング本読んでください。もしくは会社で一回研修受けましょう。

 

 

 

精神論がやばい

頑張ろう、頑張ろう!明日!明日!

 

カイゼン」とは頑張ることではないですよ。いや、頑張ることではあるのだけれど、具体的な改善案なしにただ頑張るだけでは何も良くならないですよね。

 

作業を1分でも早くするためにストップウォッチで測りながら高速で泡立て器カシャカシャするとか気持ちの悪いことやってる場合ではないですよ。

カット鶏モモを購入することにしたのは現場の負担が減って良さそうなのですが、飲食店なので、味が微妙に変わることはリスクもあって私は怖いです。前よりも美味しい、と言ってくれる人が多ければ一石二鳥のアイディアだと思いました。

 

リスクのある改善よりも、物の配置、導線を考え直すとかだけで、作業効率がぐっと良くなったりすることもあるから、古臭いと言われるかもしれないけどPDCAサイクルを取り入れてほしい。

 

自分たちの改善案を俯瞰で見ることで、うまくいかなかったことに対して必要以上に落ち込まず次への改善へのアクションが容易になると思います。

 

 

 

残業ありきのシフト作成がやばい

人手不足は飲食業界の深刻な問題ですよね。タイミー使えばいい、とか外国人労働者を雇えばいい、と言う安直な考えでは残っていけないのは明白です。

 

飲食店のバイトって、どうしても「安い労働力」の分類です。繁盛店はものすごい忙しいし、接客業ですし、体力だけでなく、多くのことを要求されると思うんです。

 

どんなに経営者側が頑張っても、長く働いてくもらうのは至難の業。常に新人がいて当たり前。学生さんでも外国人でも仕事にやりがいを感じられるような従業員指導が必要になってくると思います。多分、低賃金と言われる業界では「やりがい作り」が当たり前だと思います。「ありがとう」と声を掛け合うだけで、ぐっと職場の雰囲気が良くなるのです。冷静に見ると一種のマインドコントロールみたいな感じで、ある意味奴隷っぽいなと思うこともありますが、押さえつけられ、虐げられて働くより、褒められて、感謝されて、楽しく働けるなら、低賃金でも頑張れる人たちはたくさんいます。賢い経営者なら、従業員に「感謝」を示すことを忘れないはずです。

 

これまで自分がしていた仕事をバイトさんに振り分けて誰でもできる仕事に変えていった店長さんが取材されていましたが、とても良いと思いました。

 

チームのリーダーは、今抱えている仕事の中から「自分しかできない仕事」「誰でもできる仕事」の振り分けをしていくことがチームの改善につながります。

 

「それ、私でもできますよ」とスタッフが思っている仕事をリーダーがやっていることがあったりします。リーダーの仕事は、「仕事を振ること」と言っても良いぐらいです。

 

 

 

残業代ありきの給料がやばい

飲食店を自営業でやれば、それこそ休みなく働くことになると思います。会社の社員として飲食業を生業とする時、残業問題がのしかかります。

お店を繁盛させたい、頑張りたい!と思う店長さんは「もっと働きたい」はず。

長時間働けば、残業代もついて、給料も上がったような気持ちになります。労働時間で得るお金ってわかりやすいんですよね。大戸屋さんは、どうやら残業代はしっかり払っていたとみられます。全国には「うちはもっとブラック!残業代もらえてない!」と思っている人たちがきっと多数いることでしょう。

 

私自身がシフト管理をしていた時、やっぱり人手不足には悩まされていました。現場には私以外にも社員がいたので、「残業すれば、その分給料がもらえるけど、人手が足りないところに積極的に入りたいか、定時で帰りたいかどっち?」と何回か聞いたことがあります。そんなに給料は良くないので、稼ぎたい人もいるかもと思ったのですが、「定時で。」が全員からの返事でした。人手的には厳しいけれど、精神力を使う仕事なので、残業が余計なストレスになるくらいなら、やっぱりやらない方が長い目で見て良いかな、と思っていました。

 

あと、残業しないと生きていけないような家計だと厳しいですよね。働き方改革って一言で言っても現状は複雑です。

 

残業時間を減らした先に何が待っているのかな。

 

給料アップ?ボーナスアップ?

 

残業代削減で、企業の利益がアップ?

 

 

大戸屋さんは今回メディアに闇が晒されて、きっとバッシングの嵐だと思うのです。良い方向で改善してもらえたら救われる従業員がたくさんいると思います。

 

安易に「大戸屋もう行かない!」と言っている人が多いので、それも怖いです。どうせ元からそんなにしょっちゅう行ってない人がほとんどでしょう。

 

怖いことだらけの大戸屋の回でした。