台風の被害は広く、深く、被災された方には心からのお見舞いと、1日も早く日常を取り戻せるようお祈り申し上げます。
さて、台風19号のニュースやSNSの表記で、「ハギビス」って言葉を見ませんでしたか?これ、台風19号の「名前」なのですが、日本在住の私にとっては台風の名前ってなんだか馴染みがないなぁと思っていました。
そこで、台風の名前のことを調べてみました。
ハリケーンのお名前
ハリケーンには人名みたいなのがつけられていますよね。「イザベル」とか「ディーン」とか、なんとなく聞いたことあるな、という方も多いかと思います。
ハリケーンって何かって言うと、主にアメリカ大陸周辺で発生してアメリカ大陸に向かってくる強風を伴う熱帯低気圧だと思っています。
一方、タイフーン(台風)は太平洋の西側で発生する熱帯低気圧だ!
ざっくりとした認識ですみません。でも大体あってると思います。
どちらも強風じゃなくなった時、「ただの熱帯低気圧」になるのです。そうだよね?詳しい方?
米国立ハリケーンセンター(NHC)とやらがハリケーンの命名をしているらしいです。頭文字がアルファベット順になる男女の名前を均等にしたリストを作っているのです。
その年の名前リストってのがあって、大西洋用と、太平洋用と分けているらしい。それぞれ6つのリストがあり、6年周期で同じものを使っているそうです。なので、もう来年の台風の名前順も決まっています。
2020年の大西洋(Atlantic)のハリケーン名は以下の通り
Arthur
Bertha
Cristobal
Dolly
Edouard
Fay
Gonzalo
Hanna
Isaias
Josephine
Kyle
Laura
Paulette
Rene
Sally
Teddy
Vicky
Wilfred
ご覧の通り、QとかUとかXYZは名前がないのかリストに入っていません。
これが北太平洋のリストになると、XYZが追加されるけれど、名前の種類が2択。使う頻度が少ないからこれでいいのでしょう。
ハワイ周辺(Central North Pacific)のハリケーンはまた別のリストがあるそうです。ハワイ語のアルファベットで4つのリストがあり、毎年ではなく、次の年になっても続きから使うそうです。
つまり、仮に例としてあげるとこんな感じ。
大陸のハリケーン
前年…リスト1のA,B,C,D,E…
今年…リスト2のA,B,C,D,E…
ハワイのハリケーン
前年…リスト①のA,E,H,I(ハワイのアルファベット順)
今年…リスト①のK,L,M.....U,W,リスト②のA,E...(Iの続きから始まり、リスト①が終わったらリスト②へ)
通じてる?
こちらのサイトに詳しく載っているので興味のある方は是非。
日本の台風のお名前
日本の気象庁では毎年1月1日以降から、発生順に「1号、2号〜」と番号をつけています。もう、完全に私もこっち派です。台風は番号でしょ!
実は、この台風にも名前がある。
昔は米国が名前をつけていたらしいけれど、国際機関である台風委員会(日本、米国を含む14カ国等)が北西大西洋、または南シナ海で発生する台風のための名前を出し合って、140の名前が入ったひとつのリストを作成し、2000年の第1号台風から使っているそうです。つまり、これが現在の世界共通台風名なのです。
記念すべき、アジア名第一号は「Damley(ダムレイ)」
カンボジア語で「象」という意味らしい。
つ、強そう…!
第一号のダムレイ以降、年がわりなくリストの順番通りに名付けられ、140全部使い切ったら、ダムレイに戻ります。
今回、人類史上最強と言われた2019年の台風19号は世界的にニュースとして取り上げられ、ハギビスという台風名をよく聞きました。
こちらはフィリピン語で「すばやい」という意味なんだとか。
各国の言葉で、花の名前や山の名前、動物の名前とか、人名・偉人名など色々。中国が命名したもので「悟空」なんてのもあります。
日本名は「こいぬ」「くじら」「うさぎ」「かじき」「こぐま」「トカゲ」「カンムリ」「コンパス」「やぎ」「やまねこ」など星座にちなんだ名前です。
「ハギビス(すばやい)」の次は「ノグリー(たぬき)」だそうです。
ハギビスをきっかけに、台風名が少し身近になったかもしれません。
気象庁のページが詳しいので、ぜひご覧くださいね!