この秋冬はほとんど関西にいました。素敵なものがたくさんあったのでぼちぼち紹介していきたいと思いますが、滞在中は忙しすぎて、何もレポートできませんでした。一晩だけ完全にオフの日を作って、思いっきり自分を甘やかす日を作ろうと思いました。
私の願いは「前方後円墳の風呂に入りたい」。
前方後円墳の風呂に足を伸ばして仰向けに寝そべるように入り、オフィーリアごっこしたい。
は?私は何を言っていますか?
それを実現できる宿があるのです。
古墳に泊まれる「cofnia(コフニア)」というお宿です。
奈良にある古道、山辺の道沿いにある古墳に隣接した場所。
私にとっては、かなり高価な宿泊費で、何度もポチるのを怯む出費でしたが、思い切って予約しました。
こちらがコフニアです。手前の建物がコフニア、そして後ろに見える丘が西山塚古墳です。

手前の池は元々は古墳の環濠で、後に集落の環濠として利用されており、今もその姿を留めています。
チェックインすると、「そろそろ日没ですよ」とのこと。
そう、西山塚古墳は登らせていただけるのです!

古墳に登る
かわいい看板が立っていました。
この小道を通ります。ワクワクしますね!

なるほど、この黒い土嚢を辿っていけば良さそう。

両脇の木はチャノキのようでした。白い花がたくさん咲いていました。
ああ、どんどん空がいい感じに。期待が膨らむ!

着いた〜!!!!

何この展望!カメラに収まらなすぎる!

え?空ってこんなに近くてこんなに広いの?
南の方に目を向けると、大和三山。
天香山の位置はちょっと自信がない。

どんどん空の色が深まっていく。

もう、涙が出ちゃうんだが。
本当ならもっと古墳群や山辺の道周辺の歴史や遺跡を紹介してから、この景色を見せるべきなのかもしれない。
しかし、この景色に全部詰まっている。
大和は国のまほろば
たたなづく青垣
山こもれる
大和し美わし
山の麓の高台から、広がる奈良盆地と葛城山などの山並みを望む。
こんなにも、こんなにも美しいのか。
みんな知ってた!?
このあたりは、国のはじまりの地と言われていたりします。
建国の象徴である橿原神宮をはじめ、最古の神社、大神神社、相撲発祥など始まり尽くし。この景色を見ると何かしらの神様が降りてきちゃうのもわからないでもない。
薬膳料理をいただく
もうすっかり暗くなって、外はひえひえ。
前方後円墳型の小窓から灯りが漏れています。
お夕飯はこちらで頂きます。

奈良の知人がおすすめしてくれていた、御所(ごせ)の日本酒「風の森」を頂きました。(別料金)
お酒はあまり強くないので、この一杯だけ。
前菜はヘルシーな感じ。
高野豆腐のフリットがとても好みの味でした。

溶岩プレートでお野菜とソーセージを焼き焼き。全て先に蒸してくれているので、軽く炙るだけでOK。

メインは薬膳鍋!「黒」がテーマなのだそう。季節によってテーマの色が変わるそう。
冬は体を温めてくれる薬草がIN。大和当帰というのが奈良の代表的なハーブなのだそう。初めて知りました!セリ科の薬草で、いいアクセントになっています。クコの実や生姜も入っていて、黒プーアル茶で煮込んでいるそう。木耳がとっても美味しかったです。

ポカポカあったまるけど、本当に、本当にお腹いっぱい。
写真では伝わりにくいけど、この鍋一人分とは思えない量が入っているんですよ…!
古代米のご飯と一緒に頂きました。
かなり酒粕強め!でもちゃんと別腹でした。

体にいいもの取ったと思うとお腹いっぱいも罪悪感がありません。
ルームツアー 土の棟
泊まれるお部屋は4つ
金(こがね)
木(き)
水(みず)
土(つち)
です。
お食事した建物が、火の棟なので、五大要素の名前がそれぞれの棟につけられているのですね。
今回宿泊したのは土の棟です。
一番古墳に泊まる実感がわくお部屋だと思います!
1階はリビングスペースとバスルームがあります。

インテリアやアートが可愛い。ウェルカムお香でリラックス。

おしゃれな時計は謎の時間を表示してました。全然合ってなかったけど、合わせ方もわからないし、なんだったら時間を忘れて欲しいというメッセージ(?)…流石にないか。笑

左官屋さんが頑張って作ったんだな〜、というのがわかるオブジェも。

洞窟みたいで楽しい!

スピーカーが使えるようになっていましたが、充電器はないので、ちょうど夜が更けたくらいにぐらいには電池切れになりました。

このお部屋、見ての通り、寒いです。
玄関は薄い木の扉で隙間から冷気が入ってきそう。
冬を想定していない作り。
2階はエアコンがしっかり効いているので大丈夫だけど、一階は電気ストーブのみで、お部屋全体を温めるのは厳しそう。
そこで、これ。

かなりのお助けアイテムだった!

奈良は夜冷え込むので、フリースとかもう一枚羽織れるあったかアイテムは持って行った方がいいです。
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覚えたての「大和当帰」のお茶が用意されてました。嬉しい。

火の棟には古墳にまつわる書籍がたくさん置いてあって、お借りできるということなので、何冊か持ってきました。テレビがないので、本っていいね!と再認識させてくれます。

では、2階へ!
この階段を上がると…。

2階はベッドルームです!

めちゃいい。

前方後円墳の前方ビュー。古墳に一番近い場所で眠れる部屋です。

まだ見ていないところがありますね。
一回のバスルーム。
そうです。
「前方後円墳のお風呂に入りたい。」
この願いを叶えてくれるのが、これです!!
ジャーン!

ここでオフィーリアごっこをするのです!
大和当帰を使った入浴剤を入れ、全身脱力で魂を抜き、しっかり生き返ってきました。
あー、最高!
早朝の景色
不思議な光景でした。朝7時ごろ、東の山の麓から見た景色です。
西の空がピンク色に染まっているのです。

東側には山があり、その麓に宿があります。

山あるあるですが、山が近すぎて、なかなか太陽が顔を出さないのです。
しかし、西側にはすでに太陽の光が当たっている。
西から朝が来る。
ちょっとバカボンみたいじゃないですか?
西の方から光のカーペットが広がりながら近づいてくるようでした。
普段はあまり意識することがない、太陽は沈み、また昇ることを肌で感じることができました。
自然と共に生きる。人の営みの中で当たり前に行われていたことが、東京の忙しさにすっかり呑まれてしまっていた私にはとても新鮮な体験となりました。

朝ごはんの茶粥が美味しい。
この古墳が茶畑になっているのは、このエリア萱生地区の特徴と言っていいかもしれません。このあたりは本当に古墳だらけで、ミカンや柿が古墳の上に植えられて果樹園になっていることがとても多いのです。古墳の上に現代的な石の墓が無数に建てられている灯籠山古墳もあります。天皇陵などに指定されていない小さな古墳は、地元の方々にとってはあまりにも身近な生活の一部になっているのですね。

仕疲れた体と心を切り替えるのにとてもいい場所だと思います。
奈良でリトリート、おすすめです。
古墳の麓にとまる宿・コフニア