今週のお題「わたしの好きな色」
好きな色は?と聞かれたら、「金」と答えるようにしています。
カネじゃないですよ、ゴールドです。
よく子どもたちに聞くじゃないですか、「好きな色」とか、「好きな食べ物」とか。
いつも選べないな〜、って思うんです。
そもそも「好きな色」に縛られたくない。
この世には素敵な色が溢れているのだから。
(←そうです。なる子、めんどくさいタイプ)
ヨーロッパにいると、「空の色が違うな。」と思ったことがある人は多いと思います。
湿度が低いせいか、光の加減がどうも違う。
光によって色の見え方が違うと、その光に似合う色というのがおのずと違ってきたりするようです。
京都は盆地だから、どうも湿度が高く全てぼんやりとした色合いに見える、日本の色はそういう環境の中で生まれ、選ばれてきたんじゃないかなぁ、と勝手に思っているのです。 「日本の色」っていうと、中間色、ニュアンスカラー、アースカラー的な少し曇ったような色が多く、どれもとっても素敵だと思う。日本画の画材、岩絵具って本当に綺麗で素敵。
これは、英語で言うと、Pigment(ピグメント)と呼ばれるものです。
雑に説明すると、ピグメントに油を混ぜれば油絵の具、アクリルバインダーを混ぜればアクリル絵の具、日本画用の膠(にかわ)を混ぜれば、日本画絵の具となるのです。
要は色の素なのですね。
でも、岩絵具はお高いものなのだし、色によっては毒なので、子どもが使うようなものではありません。例えば、クレヨンや色鉛筆、折り紙にしても、だいたい12色や24色を選ぶことが多いのではないでしょうか。子どもたちが触れられる色って限られているなあ、と思うのです。
正確に言うと、メーカーによって微妙に色が違っていることはよくあります。同じ「青」でも全く違う色だったりするのです。
工作やお絵描きが好きだった子ども時代のなる子にとって、多色の絵の具セットや色鉛筆のセットは憧れの存在でした。そして紙を切ったり貼ったりすることも大好きだったなる子にとって、近所の文具店で売っている折り紙では物足りませんでした。
両親に「画材屋さん」に連れて行ってもらった時、買ってもらったのが和紙の多色折り紙です。中間色が豊かな紙を並べてうっとり。「同じ青でも、ちょっと緑がかった青が私は好き」と比べて見てみるのでした。
そして、その青色に山吹色を並べて「この組み合わせ最高!」と唸ったり、
さらにもう一色並べて、「これで何を作ろうかしら」と考えてみたりするのです。
折り紙の良さは何と言ってもリーズナブルさです。
できれば保育園などでもたくさんの色を使って欲しいな、と思いますが、無限に子どもたちに与えられるような予算はないだろうし、ものを大事にする、と言う考え方からも外れそう。放課後児童教室でも、私が知りうる限り「おりがみ一人1日3枚まで」など、使える枚数が決められているところがほとんどです。
業者・保育教育関係向けの教材通販があるのですが、そこで買える画用紙や色紙の色は限られています。
個人的にあまり好きな色が入っておらず、メッセージカード作りなどの大事な行事の時には画材屋まで欲しい色の画用紙を買いに行っていました。
チョキチョキ切ったりちぎったりするならトーナルカラーがオススメです。
発色が良いです。
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え!?これ安い。びっくり、私が欲しい。折り紙100色セット
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これはいいですよ。タントの100色。裏面も同じ色。紙そのものに色が入っているのでとても綺麗。色を印刷した折り紙とは別物です。画用紙を薄くしたような紙です。ほぼ画用紙。普通の折り紙よりもしっかりした紙質です。
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ついつい100円均一で済ませてしまいがちだけど、たまには奮発してもいいんじゃないかな、と思います。
フランスで画用紙を買う
Clairefontaine(クレールフォンテーヌ)というメーカーが作っている画用紙が大好きなのです。
日本では、ノートや封筒などの製品がよくみられますが、画用紙は見当たりません。
ここの紙、発色が本当にすごいんです。
目に突き刺さるような色なんです。
パリ・ロンドン旅で画材屋さんに寄る時間はなかったのですが、スーパーの文具売り場に置いてあるクレールフォンテーヌの画用紙セットを見つけました。
ちょっと部屋の明かりが暖色電灯なので、うまく写りませんでしたが、目に飛び込んでくる色の鮮やかなこと!!
ばーんって来るよね。色が。
私が昔買ってもらった和紙の折り紙と全然違う。
このフランス製の紙の発色の良さって、ヨーロッパの明るい日差しがあるからだと思うんです。派手な色を着ても、景色に馴染むのは光が関係しているに違いない。
…実は、パリで調子に乗って買った派手なピンクのワンピースをいつどこで着たらいいか悩んでいます。パリの日差しにすっかり騙されたしまった。