前回、デューラーの野うさぎを水彩絵の具で模写しました。
私自身はとても楽しかったのですが、3時間もかけてしまって、なかなか大変でした。
3時間の集中は、大人でも大変。
面相筆を使って細い毛並みを描いていく技法も、筆を潰しがちな子どもたちには難しそうだな〜、と思っていました。
できる限り、誰でも楽しめる工作やアートを紹介したい。
そこで、これなら小学生でもうさぎの細かい毛並みを描けるのでないかと考えました。
「オイルパステルで描く」です。
普通に考えれば、太いオイルパステルは細かい線の表現が難しいのですが、スクラッチを使えばきっとできるはず。以前も『黒を使わないスクラッチアート』を紹介しました。
今回はさらにアドバンス、ちょっと上級編ではありますが、きっとできるはず。
用意するもの
・画用紙
・竹串など
(オプション:今回は仕上げにマット水彩絵の具を使いました。)
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描いてみましょう
ハイライトになるような色のオイルパステルでうさぎの形を塗りつぶします。
今回は白・うすだいだい・黄土の3色を使いました。
明るい色で塗りつぶしたら、今度は濃い色を重ねていきます。
茶色・黒・黄土色など。
部分的に青・紫・水色などで影の部分に深みを出します。
黒や茶色を塗る時も毛並みを意識して描き込んでいきます。
全体をしっかりオイルパステルで塗り込んだら、竹串の出番。
毛並みを削っていきます。
毛の長いところ、短いところを意識しながら削ります。
水彩画の時にも目に映る窓の光を描きました。
今回は削って光を入れます。
入りました。竹串でもやっぱり難しい!
ジャーン、どうでしょう。簡単にすごいスピードで、細かい毛並みを描くことに成功しました。水彩画とは違った、ほっこりした素朴な味わいがオイルパステルで表現できているのではないでしょうか。
オイルパステルは、水彩絵の具を弾いてくれるので、背景に色を塗るのもいいですね。とても簡単。
完成です。
オイルパステルだからこそ描ける『野うさぎ』です。
1時間もかからなかった。
削るのが楽しすぎます。毛並み、なかなか良いですよね。
私自身は模写を意識して、近い色を選んで描きましたが、ピンクやグリーンなど、もっと自由に色を使ってもいいと思いました。
ぜひ、チャレンジしてみてください!