空間を泳ぎたくなるような展示!『コズミック・ガーデン』展に行ってきました。
ガラスのブロックが積み上がったようなエルメス銀座店、1階から4階が店舗ですが、8階にギャラリーがあるなんて、知っていますか?
普通に通り過ぎているだけでは気づかないはず。
2棟の間に目立たない従業員用みたいなエレベーターがあって、セキュリティの人が立っているので、「ギャラリーに行きたいです。」と言えばボタンを押してくれます。
そして、なんとエレベーターガールが8階まで案内してくれます。
エルメスのスカーフが飾ってあるおしゃれなエレベーター。ドキドキする!
元々は店舗内の奥にあるエレベーターを使うっていたのですが、なるべく混雑を避ける為でしょうか。店舗に入るのもドアマンがいるし、みすぼらしい格好で店内横切るのいつも気が引けちゃう超庶民ですが、段々と慣れてきました。
しかし、エルメスだなんて一生持つことないだろうな〜。
銀座のお嬢さん
余談ですが、銀座の大通りを歩いてましたら、家族でお買い物していたお子様づれの会話が聞こえてきましてね。
フェンディの紙袋を持ったママがパパと「どうする?もう1軒くらいどこか寄ってみる?」なんて話をしているのです。
で、5歳くらいの女の子が「シャネルがいい!シャネルに行きたい!」って、楽しそうに言ってるんです。
私が5歳ぐらいの時はお出かけは苦痛でしかなく、別に何か買ってもらえる訳でもないし、(買ってもらっていたのかもしれないけれど、覚えていない)いつも早く帰りたくて仕方なかった。
生まれ変わったらお金持ちのお嬢様になってみたい。
『コズミック・ガーデン』展
コズミックな壁画で覆われた今回の展示。
アーティストのサンドラ・シントとその仲間が協働で描いています。
現代美術の世界では、アシスタントを雇って大作を描くことはよくあることですが、サンドラさんは、共同で描くことで、それぞれの体験や記憶などがドローイングという言語で繋がっていくことを目的としています。つまり、複数人で描くことに意味があると思っているということです。
この展示は、私たちが感情と向き合える時間と場所。
時空を超えるコズミックな庭。対話と瞑想の世界が広がっています。
このコズミックな絨毯の部屋は靴を脱いで上がることができます。
本来ならクッションに寝そべり、物思いに耽ることもできる仕様ですが、感染症対策の為、触れることができませんでした。
なんだか、優しい気持ちになれました。
1人で描いたのではなく皆んなで描いたという事実が、ひとりぼっちじゃない気持ちにさせてくれるのかもしれません。
宇宙とか、海とか、大自然の中で人間は本当に無力だし、抵抗することなく心を放り投げられるような気がします。
厳しい現実を突きつけられることが多い現代の日常の中で、こういう静かな空間に身を置いてみるのは悪くない。ちょっと疲れている人こそ是非行って見てほしい展示です。
会場:メゾンエルメス フォーラム
会期:2020年7月31日まで
https://www.hermes.com/jp/ja/story/maison-ginza/forum/200211/
コズミックに描こう
紺色とか黒の紙があったら、ミルキーペンとかポスカを使ってコズミック・ガーデン風に描けそうです。
試しに小さい紙に描いてみました。
子どもたちと一緒に大きなロール紙や壁画に挑戦してみるのもアリですね。
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夏は夜空を見上げる機会も多そう!
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