オンラインキッズアートを約2ヶ月やってみた感想
お題「#おうち時間」
コロナコロナでね、大きな予定がいくつか流れたり延期になったり3月はひたすら呆然としていたのですよ。
そんな時に、「オンラインキッズアートクラス」の話が舞い込んできたのです。
少人数のクラスとは言え、数人の幅のある年齢層のお子さんたちを一度に見るのは大変。
相手のオンライン環境によっては何言ってるのか全然わからないこともある。画面もフリーズする。できた作品をカメラ前に差し出してもらうとヴァーチャル背景が侵入してきて、綺麗に見えなくなる。色んなトラブルを乗り越えながら、この約2ヶ月やり切ったな〜。
売上的なことで言うと、正直、教材資料を作ったり、試作品を作ったり、材料を調達しに100円ショップに通ったり、時間的な投資の方が多い割に実入りはびっくりするほど少なかった。確かに、お子さんと対峙する実働時間は短いからね。
(せめてこのブログに収益が十分あればいいのだけどね。。。いまだに毎月一回のカフェ代も出ない感じでさ。うぅ。。。)
けれど、仕事もなく、独身女が自宅で一人でどんよりしていたかもしれないと思うと、このオンラインキッズアートクラスは本当に癒しでした。感謝しかない。
もうすぐ学校が再開しますから、また寂しい日々がやってきます。
毎週アートの題材をどうするか頭を悩ませていたのも、いざなくなるとなると悲しい。
コロナでストレスフルな日々に彩りをくれたんだなぁ。
参加してくれたみんな、ありがとう!
オンラインアートの意外に良かったところ
小さい子は集中力の持続はまだまだ難しい。そこでクイズを入れたり、みんなでできるアクティビティを入れることで、なんとか惹きつける工夫を考えたりしました。
少人数だからできるとも言えるけれど、飽きないようにたくさん話しかけて、制作しながら雑談もしました。
そうしたことで、「たくさん話を聞いてもらえて良かった。」「画面で常に先生と向き合っているので、しっかり見てもらえている感じがする。以前よりも親しみを感じた。」というような反応があったのです。
これは意外なことでした。
もちろん放課後の現場で鍛えた私の話術があることは否定できません。(笑)
しかし、逆に今後開催するであろうリアルの教室やワークショップでのアートレッスンに課題を突きつけられた気持ちです。一度に全員と近くで向き合って座るのは難しいですから。
一人一人に目配り気配りできるように、気をつけよう!
アートは必要不急
密室で人が集まる空間ということで、美術館博物館はいち早く休業を余儀なくされました。
アーティストや美術ファンの間では、美術館は本当に「不要不急」なのか!?と疑問を呈する言葉も聞かれました。
じゃあ、「必要火急」なのか、と問われると、「火急?」って思う。
会社員時代、「人手が足りない、時間が足りない、うまくいかない時は自分の仕事を仕分けしてみるといい」と研修で言われました。
仕分け表はこんな感じ。今のコロナの生活に置き換えて埋めてみました。
「必要火急」なものは自分しかできない、そして急ぎの業務です。ここの枠については、本当に他の人には頼めない業務なのかを見直すと良いですが、削ぎ落とすことは難しい部分です。
家賃の支払い…誰かに頼みたい…がっくり。
「不要不急」の枠に入った仕事はやらなくていい、すること自体に見直しが必要な業務。
・・・お笑い動画、捨てたくないが、これに長い時間を費やすわけにはいかなさそうです。
ゲームもここに入るかもしれませんね!夜中のネットサーフィンとかも。
「不要火急」なこと、忙しいのに無理して自分でやってしまっている。でも、他の人にやってもらってもいいんじゃない?という業務はこの枠に入ります。仕事なら、書類の作成は部下に任せられそうなものをここに入れる。コロナ生活では例えば「料理」。実際、多くの人がテイクアウトなどをうまく利用しているのではないでしょうか。自分である必要がないものは「外注」。
仕事でも、コロナ自粛生活でも、一番大事なのは最後の「必要不急」の枠です。
この枠に入っていることをどれだけできるかで、長期的に見て結果が変わる部分です。
仕事でも、本をたくさん読んで情報を収集したり、勉強会や社内研修をしっかり行ったりすることが、長期的に見て社会人として成長したり、会社の業績アップにつながることがあるからです。
ここに入る内容は仕事でもコロナ生活でもあまり変わらないかもしれません。健康づくりの為の運動もここに入るでしょう。「不要不急の外出を自粛、ただしジョギングなどの運動は可」と多くの国や都市で言われたのは、「必要不急」の枠がどれだけ重要であるかを知っているからです。仕事も健康あってこそ。
そして、ドイツでは「アーティストは必要不可欠であるだけでなく、生命維持に必要なのだ。」と政府が言い切りました。
アートは「必要不急」であり、より良い仕事、より良い生活、人間の成長の為に欠かせないものなのです。
自粛期間中、オンラインキッズアートの需要は非常に高かったと感じています。興味を持ってくれた多くの保護者が、子どもの為に「アートは非常に重要である」と感じていたと思います。
コロナをきっかけにオンラインアートレッスンがあちこちで開催されるようになって、これまで近くにアート教室がなく、諦めていた家庭にもアートレッスンを受講できるチャンスが生まれました。コロナ自粛は「必要不急」なものに気づき、「必要不急」なものに時間が使えるまたとない機会となったようです。
子どもたちの創作する姿に、大人の方が感動していることもしばしばありました。
見ること、聞くこと、感じること、考えること、総合的であることがアートです。
世の中は、計算ドリルのように答えが決まっているものばかりではない。それを知ることができるだけでもアートは価値があるし、人間が人間たるクリエイティビティはアートが深く長く関わってきたことで持続されているのだと、改めて感じます。
最後に
せっかくオンラインに手を出したので、他のアーティストさんがどんなレッスンをやっているのか見てみたいな〜、と思っています。情報交換できる仲間をもっと作るのと、活動の場が広がればいいな。何か情報やお誘いがあればいいなー。
リアルの大切さはもちろんだけど、オンラインも可能性はまだまだありそうです!