なる子とマーナル☆

少女の心を忘れない、なる子とマーナル☆によるアート・旅行・キッズ応援ブログ

『Schaulager』 (見る)現代アートの倉庫・バーゼル

Schaulager guided tour

バーゼルは先週アーキテクチャー・ウィークでした。
シャウラガーのガイドツアーに参加しました。英語・ドイツ語対応。
 
行き方:バーゼルSBB駅からトラム11番で15分くらい。Schaulager下車
旧市街とは反対方面です。旧市街とは対照的なちょっとインダストリアルな雰囲気が漂うエリア。
シャウラガーは停留所降りるとすぐ目の前なので迷いません。

裏側



直訳すると、シャウ(見る)ラガー(倉庫)という意味
ローレンツ財団の委託で建てられました。3世代に渡って収集したエマニュエル・ホフマン財団のコレクション基礎に、展示の状態で保管する倉庫。ほぼまるまる倉庫でありながら、さながら美術館。月に一回ガイドツアーがありますが、普段は関係者や研究目的などの予約以外入ることはできません。
イベントや展覧会がある際には美術館のように公開されることもあります。マシュー・バーニーの作品を今準備中だとか。
 
中は撮影禁止でしたが、カタログをもらいました。ツアーも無料なのに。

 

HPはこちら。中の様子が気になる方はぜひ覗いてみてください。

https://schaulager.org

 

入口は小さな扉なのに、入った途端に巨大なスペースに圧倒されます。

地下からの吹き抜けは28m。

均等に並んだLED灯。2フロアはイベント用展示室、3フロアは倉庫。

2点の常設インスタレーション 作品。

 

 一部、倉庫スペースを見せてもらいました。

倉庫と言っても絵画は壁に、インスタレーションはその展示状態で保管されています。

ひんやりしていて空調がしっかりコントロールされています。

 
私がみた部屋は奥にペイトン、真ん中にフィシュリ&ヴァイス。箱から出した状態、インスタレーションになった状態で保管することはメリットが多いらしい。
全ての部屋は個別に照明の管理もできるし、取っ手のない引き戸にする事で搬入出時の事故を防止しているそうです。
映像作品も専用の部屋があって、スイッチ一つで起動するようになっていました。
3色の光源があるプロジェクターさえ、今や貴重な機材なのではないか。東京都現代美術館ダムタイプの作品がブラウン管テレビで再生されていたのを思い出しました。
 
研究機関としての役割を重視しており、ライブラリーには作家の関連書籍が揃っているそう。
 
外部からの光は極力遮断した美術品倉庫のための芸術的建築はHerzog & de Meuronがデザイン。同じ建築事務所が設計した高級集合住宅が近くにあります。

バーゼルの街を理解するには複数の財団の存在を知ると納得がいきます。NovartisやRoche、世界的製薬会社がバーゼルに集まっています。これらを経営するスーパーリッチな少数のファミリーがバーゼルの文化芸術を支えているのです。バーゼルのドー(dough)と呼ばれているそうです。パンなどの生地を指す言葉ですが、「金(カネ)」という意味もあるようです。
 
シャウラガーのあるエリアはもともと荷下ろし場だった所で、「〜lager」という駅が他にもあります。今ぐんぐん開発が進んでいる注目エリアです。バーゼルの文化芸術を支える財団の一つ、クリストフ・メリアン財団の案件、Kunsthaus Basellandもすぐ近くに移転予定でまさに工事中。
Shaulagerも周辺の開発を見込んで、入口にある柵は地面に埋め込むのではなく、敷石に差し込んで設置されているとのこと。柵は撤去しやすく設計されているのですね。
 
 

バーゼルはなぜ現代アートの街なのか

美術館のような倉庫、シャウラがー見学は何ともカルチャーショックの大きい体験でした。
 
 バーゼルがどうしてこんなに現代アートの街になったのか。
ツアーに参加していたアートファンのおじさんが、バーゼルピカソの関係について教えてくれました。
 
金の無駄だと激しい猛反発を受けつつも住民投票ピカソの絵を購入することを決めた20世紀半ばのバーゼル。1枚買う予定が、バーゼルの騒動の話に喜んだピカソが「バーゼルの若者たちのために」と2点追加して寄贈したという。
 
詳しいエピソードがこちらのサイトにあったので是非読んでください。

www.swissinfo.ch

バーゼルの人々が芸術をどれだけ大切に思っているか、知ることができる話だな、と思いました。市民の決定がこの奇跡を生んだ、スイスらしさも感じます。

 

現代アートの街、バーゼル

6月には大規模アート・フェア、アート・バーゼルも開催されます。これから本格的なアートの季節が始まりますよ!

ライン川の宝石、シュタイン・アム・ライン

Stein am Rhein

ついに鉄道乗り放題パスの有効期限の最終日がやってきました。

ライン川の宝石という名のシュタイン・アム・ラインを最後の地に決めました。

本当はシャフハウゼンから船で行きたかった場所です。ギリギリまで様子を見ていましたが、結局下がった水位が十分戻ることはなく、船は欠航したまま。

 

やっぱり行ってみたい気持ちに駆られて決めました。何回も同じルートを鉄道で通るのは効率が悪いような気がしますが、結論から言うと、大正解。小さな街ながら、満足度高いオススメの場所です。

 

船は使えませんでしたが、電車の駅もあるのでアクセスは容易です。駅降りた瞬間は殺風景ですが、川を渡ったところに本命の旧市街があるので、楽しみに歩き橋を目指しましょう!

 

 

ライン川を渡る

駅から橋を目指します。

少し遠回りしないと道がないので、これも駅を降りてから街の雰囲気が見えるまでの演出に一役買っているような気がします。

見えてきました!

橋渡る前から、もう、かなり良い!

橋の上からライン川

向こう岸。絶対良いやん!

 

 

市庁舎横。

メインの広場に入る一歩手前なんだけど、もうここでうっとりして動けなくなってるご夫婦いる。

 

 

そして市庁舎前到着!

はい、最高!

 

素敵出窓…!きゅんっ

 

壁画のある街並み…きゅんきゅんっ!

”きゅん”が止まらない。

 

ここを鉄道パス最後の街に選んだ私、天才か。

アッペンツェルは素朴な感じの壁画装飾が多かったですが、こちらは洗練された感じが魅力的です。よく見ると最近描かれたものもあるようでしたが、街の雰囲気に馴染んでいて素晴らしいです。

 

St. George's Abby Kloster Museum

シュタイン・アム・ラインには二つ博物館がありますが、ちょっと遅めの時間に到着したので、一つだけ入ることにしました。

それが聖ゲオルグ修道院です。

中世の装飾の多くがそのまま残る感動の修道院です。スーパーオススメ博物館。

入口はちょっと地味だけど。入るべし!スイストラベルパス、ミュージアムパス使えますよ。

回廊のある作り。

屋根は古い感じで素敵です。

天井も素敵。

「聖ゲオルグの伝説動画を視聴できるから、よかったら見てね」とスタッフさんに教えてもらいました。

動画はドイツ語がわからないから避けていたのですが、実際に見てみると、セリフなしのアニメーションで分かりやすかったです。

暴れるドラゴンにお姫様を差出そうとするところを騎士のゲオルグがドラゴンを退治して国を助けるというお話でした。

 

よく聞くキリスト教にまつわる話にはないストーリーですよね。

キリスト教が、土着の信仰や伝説と交わりながら伝播していったことがわかるなあ、と思いました。スイスの伝説に興味が出てきました。

イリアム・テルの伝説が一番有名ですね。(私は全然内容知らないけど)

スイス人が「ウィリアム・テルは私たちのヒーロー」と言っていました。

 

 

さて、こちらは客人が初めに通されるウェイティング・ルーム。

 

天井の素晴らしいレリーフは「キリスト教にまつわるモチーフが配置されている」と説明されましたが、「え?どこが?」という感じ。

わからないけど、グリフォンって、キリスト教に出てこないよね?

ということは私の聞き間違いで、ギリシャ神話をモチーフにしているのかな?

 

このライオンの親子のストーリーとか気になるな。

 

モチーフの元ネタはわからないけど、とにかく素晴らしい。

 

2階には修道院長が暮らした部屋などがあります。

写真じゃ分かりにくいと思いますが、調度品、床、壁、天井、柱、どこを見ても美しい装飾があり、素晴らしいです。いくつかスイスの博物館に入りましたが、多くが古い建物の内装を残しながら展示しているので博物館は展示品だけでなく、建物の中を見学するのにぴったりです。

スイスの博物館でよく見かける陶器のタイルのストーブは贅沢品だったのかな、と想像します。とても豪華ですよね。

 

そして、客人が最後に通されるバンケットホール!

え〜!!

圧巻!!

スタッフの人も「ウェイティングルームですでにびっくりした客が、ここに通されてさらにびっくりしたと思うよ!」と言っていました。

鮮やかなブルーが印象的な美しい壁画はホルベイン一家の誰かが参加しているらしいです。青色はラピスラズリを使用していると考えられるので、どれだけ贅沢な絵か想像できるでしょうか。

これがオリジナルのままだって言うんです。

天井も小さなアーチが連なる見たことない造り。

透かし彫りの奥にもブルーが…!ああ、美しい。

 

圧倒的感動…。

 

帰りは対岸の教会の丘から街を展望。

本当に最高に幸せな気分で旅を終えました。

 

スイスってやっぱり物価が高いので、気軽な海外旅行には向いていかもしれないけれど、超平和で超安全。多分、日本よりゴミは落ちていないし、人もみんな優しい。そしてどこに行っても素敵な風景が待ってる。古い街並みも多く残っていて、歩くだけで楽しい。とてもオススメだな、と思いました。

かわいさ爆発アッペンツェル!

昔ながらのスイスの風景と、チーズ、工芸品などの特産品も充実していると聞いて、アッペンツェルを目指しました!

相変わらずスイスの車窓風景は最高だよ!

かなり辺鄙なところで結構時間がかかりましたが、到着です。

駅から少し歩くと可愛いエリアに到着。

カラフルでかわいい。

かわいい。

 

 

かわいいんだけどさ…

 

お店全部閉まってるんですけど!!




アッペンツェルチーズぅ〜〜〜(泣)

 

 

どうやら行く日のチョイスを失敗したようで、レストランとホテル、お土産屋さん1店舗以外は全部閉まっているという悲しい状態でした。

お目当てのチーズも工芸品も物色できず、ざんね〜ん!

建物は壁画が素敵で、まあ、来て良かったかな!

他の観光客も見るところがないので教会に殺到。

お墓エリアもそれぞれの個性があって面白かったです。消防士さんっぽいお墓には消防車のミニチュアとパトライトみたいなのが設置されていました。

 

アッペンツェルチーズはスイスのスーパーならどこでも買える有名チーズ。美味しいですよ〜。(現地で買いたかったな!)

 

【世界遺産】修道僧が辿り着いた街、ザンクト・ガレン

ザンクト・ガレンの起源

その昔(7世紀)アイルランドの修道僧たちは、その宗教の伝播の為にヨーロッパを旅していました。その中の一人、ガルスが建てた僧院がザンクト・ガレンの起源なのだそうです。

この歴史は現在の修道院の展示室で詳しくご覧いただけます。日本語の解説もあって助かりました。小さな僧院から始まった街ではありますが、修道院が強い実権を握ってきた街でもあります。現在では、修道院としての役割は終えているようですが、修道院が編纂し守ってきた地域の知の結集がここにあり、荘厳なバロック建築と共に学問の聖地としての評価が高く世界文化遺産に登録されたということです。

 

修道院図書館と展示室

入場料は大人18スイスフラン(図書館・地下室・展示室セット)です。ミュージアムパスが使えたので、スイストラベルパスも使えるはずです。

地球の歩き方スイスの2022年度版はまだ発行されていないようですが、私が持っている21年度版と値段表記が違いました。世界中でコロナの間に改装したり、新しい発券システムになったりしていてガイドブックと違うことは多々ありますね。ガイドブック作るのも大変ですよね。

 

こちらの修道院図書館(バロックホール)はザンクト・ガレンにおける一連の世界遺産の中でも超目玉です。

圧巻のバロックの装飾と本棚に古書がびっしり。本棚の上部には大きくアルファベットの札がついていてアルファベットでアーカイブされているんだな、と推測できます。天井画もすごい。

 

館内は撮影禁止、お触り厳禁、図書館に至っては土足のまま入ることもできません。

靴の上から巨大スリッパを履くように言われました。

 

目に焼き付けると言っても人間の記憶力には限界があるので、絵葉書を購入しました。

やばいですよね。ファンタジーの世界です。

 

図書館横のエレベーターで地下一階へ。地下室内も展示があって、地下構造を楽しめるだけでなく、修道院の歴史を学ぶことができます。また、貴重な写本とかがたくさん展示されていて、装丁が美術品。象牙細工や、彫金に宝石が散りばめられていたりと意外に見応えあり。

解説板はタブレットになっていて、日本語表記も選べるので助かりました。(若干Google翻訳感は否めなかったけど)一通り見ると、とにかく修道院ってすごい権威のある場所だったんだな、と思いました。

 

少し離れた場所にある展示室では、写本を作ったり、翻訳の間違いを正しながら本を作り、書庫で守り、現代に残すことができた歴史を見ることができました。

実際の羊皮紙に触ることもできて、うれしかったです。

ショップでは、羽ペンや羊皮紙、インクなど、writingに関するものがたくさん売っていて、文房具好きには堪らないのではないかと思います。

 

大聖堂

修道院に隣接。広い芝生の中庭でボ〜っとゆっくりしたくなる大聖堂は誰でも入ることができます。

大聖堂もバロック様式。すごい…。

世界遺産堪能しました。

 

 

聖ロレンツォ教会

修道院と大聖堂のすぐ近くにある聖ロレンツォ教会は、比べるとシンプルな装飾。これはこれで美しくて好きでした!

 

街並み

旧市街は大聖堂の周りに広がっていて、歩いているだけでも楽しいです。

スイスの東部でよく見られる建物から飛び出す印象的な出窓たち。商売で成功した財力の証でもあるそうですよ!

街には小さなケーブルカーもあって、バスやトラムのように生活の移動手段になっています。

ほぼエレベーターみたいな使い方で、自転車ごと乗り込む人もいましたよ。

高台からは街と、遠くにボーデン湖も見ることができました。

 

駅の近くの赤いエリア

駅の近くのビジネス街っぽいエリアに赤く地面が塗りつぶされたエリアがありました。

小さな子が遊べそうなエリアもありましたよ!

テキスタイル博物館では、日本人アーティストの展示が開催されていました。

展示方法に工夫があって、アートな雰囲気が楽しめる博物館でしたよ!

こちらもミュージアムパス、スイストラベルパスが使えるので、時間があれば立ち寄ってみるのも良いですね。

 

スイスは公衆トイレもまあまあ使えるレベルだと思いますが、綺麗なトイレしか無理な人は困った時は美術館。そういう意味でも多くの美術館に入れる外国人向けのスイストラベルパスは価値がありますね!

 

ザンクト・ガレンのお土産

このあたりの地域のお菓子屋さんでよく見かけるお菓子、ビバリっていうらしいです。

まだ試していませんが、大きいものは贈り物になりそうですね。アーモンド系のフィリングが入っていて美味しいそうです。機会があったら試そう。大きいものの見た目と値段を見て諦めてしまいましたが、多分下の段に見える小さいのもそうですよね。

この時めちゃめちゃお腹が空いていた私は、サーモンのキッシュを買いました。包み紙が超絶可愛くて悶えました。

 

ザンクト・ガレンは結構大きな街で、とても賑やかでした。車窓からの雰囲気を見るとこの周辺は結構工業地帯っぽい印象でした。そういう産業もたくさんあって住んでいる人も多く賑わっているのかもしれませんね。

 

ヨーロッパの小さな国、リヒテンシュタイン

リヒテンシュタイン公国

スイスは主にドイツ、フランス、イタリアに隣接していると以前も書いたと思うのですが、もう二つ隣接している国があります。それが世界国土小さい国ランキング6位リヒテンシュタインリヒテンシュタインをスイスと挟むオーストリアです。

リヒテンシュタインはお城があって、牧歌的な景色の印象がありますが、印刷、工業製品など高度な技術でちゃんと自立している国でもあるそうです。ハプスブルク家にゆかりのあるリヒテンシュタイン侯爵がお城に実際に住んでいて、立憲君主制。リアル王様!!笑

スイスと関係を深め軍事・通貨はスイス圏に入っています。そんなわけで、リヒテンシュタインはスイストラベルパスが使えるし、通貨もスイスフランを使えます。

 

つまり、行くしかないですよね!

 

スイスからお城のあるファドゥーツへ

鉄道でチューリッヒからSargans(サルガンス)へ。切り立った山、湖もあり、道中の景色も楽しいです。

 

サルガンスからは11番バスに乗ってVaduz・Post(ファドゥーツ・ポスト)下車。郵便局は街の中心にあることが多いですね。

日曜日だったので、11番バスしか運行していませんでしたが、平日は12Eも使えるようです。

もし、チケットを買うとしたら往復で12スイスフラン

バスの中でUSB充電もできる仕様になっていてびっくりしました。

 

インフォメーションセンター

インフォメーションセンターでお決まりのタウンマップをゲット。

入国記念スタンプもこちらで押してもらえます。(有料3スイスフランor3ユーロ)

シェンゲン協定で国の行き来は自由なので入国手続きなどはありません。このスタンプはただの記念です。スイスに入国した時もアムステルダム経由の時にヨーロッパの入国手続きが終わってしまったので、スイス入国スタンプがもらえず、残念だったので、今回は有料だし、ただの記念とは言え嬉しい。

 

街は自転車のフェスみたいなのが開催されていて大賑わいでした。

スイスの人たちって自転車大好きなんですよね。

そして治安が良いので、こんな感じで結構無防備な置き方をしたりしています。ロンドンとかではあり得ないなー、と思いました。

 

ファドゥーツ城へ

高台にリヒテンシュタイン家が住むファドゥーツ城があります。

緩やかな道のルートは工事中で、結構急な階段や坂を越えなければいけませんでした。

 

わーい。たどり着きました!お城には入れません!現役の居住地なので、あちらこちらに「Private(私有地)」の看板がありました。

 

お城から少し上がって横に伸びる遊歩道からのアングルが良いとインフォメーションで教えてもらったのでその通り撮ってみました。いかがですか?

 

切手博物館

また同じ道を戻ってインフォメーションセンターの方へ。隣に切手博物館があります。切手の原画をたくさん見ることができます。

切手ってとても小さいけれど、原画はこのくらいの大きさなんだとわかりました。

かわいい図案がたくさんありましたよ。

 

ここでお土産用に売っている葉書を買って、郵便切手も買ってポストに投函することができます。日曜日だったから郵便局はしまっていたし、時間の節約にもなりました。ペンも貸してもらえます。私は自分のを持っていましたが。

 

国立博物館

歴史、美術品、自然史系まで、結構ボリュームのある博物館でした。

時間があれば行ってみるのも良いかもです。

 

国境を跨ぐ橋

スイスとリヒテンシュタインの国境はライン川です。

川の上に国境があるので、歩いて越えに行きました。

屋根付きの木製橋です。自転車と歩行者が通行可能。

リヒテンシュタイン側から見た橋(Alte Rheinbrücke)

橋の中には標識も。

この橋まで町から結構歩きましたが、街の中心まで戻らなくても、Vaduz Auというバス停が路線上なので、ここからサルガンス駅に行って帰ることにしました。

バス停までの道から見たお城と街。

 

今回は、侯爵家のコレクションが収蔵されているという現代美術館に行く時間がなかったのが残念だったな〜、と思いながら帰路へ。日帰り旅の限界。(いや、もっと早起きすれば良いんだろうけど)

何回か電車に乗ってわかってきましたが、やっぱり帰宅時間帯のチューリッヒ方面の電車はとっても混みます。

 

幸運にも窓側に座れたら、帰りも絶景を楽しむことができます。

サマータイムなので、5月でも夜9時ぐらいまで明るいんです。

 

では、まだ少しスイス旅続けますよ〜。

スイスのイタリア語圏・ティチーノ州・ロカルノへ

ボンジョールノ!!!

マッジョーレ湖はスイスの南に接するイタリアと国境をまたがって細長く南北に広がっています。ロカルノはそんなマッジョーレ湖の北の方にある街で、使用言語はイタリア語です。

スイスだけど、イタリア語!そんな地域があることを長いこと知りませんでした。

まだまだ未知の国、スイス。

鉄道車内放送もイタリア語に切り替わります。

 

チューリッヒからミラノ方面へ向かう電車をベリンツォーナ(Bellinzona)という駅で乗り換え、ロカルノ(Locarno)に向かいます。ツーク(Zug)という駅を過ぎたあたりからずっと絶景路線です。スイス北部から来て、中央アルプスのトンネルをいくつも抜け、イタリアのすぐ近くLocarnoに来ると、急に南国のようで、全く違う雰囲気です。

 

縦長のシンプルな四角い窓が並ぶ感じがとてもイタリアっぽい。

 

ロカルノは街歩きも良さそうですが、この日は天気の良い日を選び時間をかけて来たので、展望スポットに行くことにしました。

 

 

オルセリーナ、マドンナ・デル・サッソの聖所へ

ガイドブック通りだと、ケーブルカー、ロープウェー、チェアリフトを乗り継ぐのですが、5月6日まで工事でお休み!(ゴールデンウィークに行く方気を付けて!)

ちなみにこのルートはスイスパス・トラベルカードなど乗り放題の範囲外ですが、持っていると半額程度の割引があります。

ちっちゃくて可愛い青いケーブルカー。お休みはちょっと残念ですね。

インフォメーションで聞いたところ、ロープウェーの乗り場と教会のあるOrselinaまで1番バスを乗るといいと教えてもらいました。

乗り場は駅すぐのTAXI乗り場を越えたところにありました。小さな中洲のようになっていて気づきにくい。Orselina経由であることがバス停に書いてあるのを確認して乗車。

駅のコンビニで、冷たい飲み物とサンドウィッチも。

朝は寒かったけど、ロカルノに着くととても暖かい気候で、昼間から瓶や缶のビールを飲んでるおじさんたちがベンチにたくさんいます。笑

南国のような雰囲気の住宅のある坂道をぐねぐねと上がって行きます。

ロープウェー乗り場の目の前で停まります。展望スポットにもなっていて、景色が最高。

写真を撮っているうちに1台行ってしまったのが見えたので、先にマドンナ・デル・サッソの教会を見学。

屋根側から見たときはシンプルそうに見えましたが、近づくと細かい壁画が美しいです。

中もゴージャス!

ついでにお手洗いもあって助かりました!

本当だったらこの教会は、帰路の寄り道スポット。教会の中を抜けて、小道を歩けば、20分ほどで市街地に着き、景色もいいので通る人が多いようです。

 

ロープウェーでオルセリーナからカルダーダへ(Orselina-Cardada)

早めに切符を購入。ロープウェーとチェアリフト往復セット券。(36フラン→割引価格18フラン)ロープウェーは30分ごとの運行。この上にあるチェアリフトは13:15まで1時間の昼休みがあると表示が出ていました。(えー!このあたりもイタリアっぽいのかな?)

乗り込むと超満員。自転車の若者も。

 

待っていた人の中には乗れなかった人も。この後、30分待ち?ハイシーズンは要注意ですね。

カルダーダからチメッタへ(Cardada-Cimetta)

カルダーダに着きました!遊べるところもあるので、ここだけでも結構楽しい雰囲気。景色もいい!

リフトはなぜか安全確認してくれるようなスタッフがおらず(偶然だったのかもしれないけど)勝手に改札を通って勝手に乗りました。

 

リフトって下りは落ちそうで怖いような、、、と思っていたら、横向きに座るタイプでした。

山の頂上の方は、まだ雪解けから日が経ってないのか、枯れ木枯れ草。

 

終着点が近づいて来ました!

 

あ、ブランコしてる人いる!リアルハイジ!!いいな〜。

(この後、写真撮りに行くタイミングを逃してしまいました。残念)

 

Cimetta(1671m)の展望台へ

到着しました!チメッタの展望台です。

 

360度絶景!

 

自転車の人!どこから登って来たのかな!?

石を積んで帰るのが記念なのかな。

マジョーレ湖側にはベルがたくさんぶら下がっていて、鳴らすと山々に響き渡ります。

 

一生懸命自撮りしようと試みていると、二人組のスイス人に声をかけられました。

50代くらいの女優さんみたいな女性と70代のおじいさん。

「写真撮ってあげるわよ」と。

ありがたくお願いして、しばらくおしゃべり。そのまま一緒にランチに行くことになりました。二人とも健脚っぽい。すごい坂道を平気で降りて行くので必死でついて行きました。

 

絶景レストラン

まだ雪の残る山を眺められる絶景レストラン!

 

二人が勧めてくれたPanachéというビールをスプライトで割ったものを飲み、チーズ大好きな私はゴルゴンゾーラのクスクスグラタンみたいなやつ、を注文しました。

二人は親子かと思ったけどそうでもない感じ。

女性の方はチューリッヒから引っ越して来て、半年ぐらいなんだそう。B&Bも経営したり、Youtubeチャンネル持ってたり、ギャラリー経営したりと頑張っているそう。この自然豊かなエリアを気に入ったと言っていました。

 

「東京はどう?メディアで住環境はいまいちって見たことあるけど」と聞かれて、「確かに。狭いし人は多いし大変だけど、今のところ仕事のためには必要かな、と思っている。」と話しました。

 

スイスは、旅行で訪れると、本当に美しくて、ゴミも日本より落ちてないし、とても安全で平和と感じます。

 

人と人との距離はフレンドリー過ぎず、でも優しい。

多くの人が「住みたい!」と言うそうです。実際、10代のお子さんを持つご友人家族がロンドンでの生活は怖いことが多すぎると限界を感じ、スイスに移住してきたそうです。

 

ただ、一見裕福で幸せそうに見えるスイスだけど、多くの人が物価の高いスイスではギリギリの生活で、10%は貧困層だと女性が教えてくれました。

 

誰もが理想の街や理想の家、生活を手に入れられるわけではない。

 

色んな幸運が重なって奇跡のように実現したスイス滞在。こんな贅沢なことをしているけれど、本当は不安定で低収入の個人事業主です。この幸せなヨーロッパでの時間が終わったら、帰国したら、私はどうなっちゃうのかな…と不安な気持ちがよぎりました。

 

帰りはリフトを使わず、ロープウェーまでハイキング。

 

お二人が連れていたチワワちゃんもハイキングを楽しんでいました。

翌日はしっかり筋肉痛…

すっかり遅い時間になってしまいましたが、帰りの電車も絶景のスイスを日が沈むまで楽しめます。

サマータイムなので、夜8時でも明るい。

 

とりあえず、1ヶ月の鉄道パスが切れるまでは、もう少し旅してみようと思うのでした。

 

今週のお題「好きな街」

あんまり役に立たないスイス鉄道の旅info・スイスパス

今回、スイス一番北のドイツ・フランスに国境を接した街、バーゼルに滞在しております。

スイスは言わずと知れた鉄道大国で、その中でもバーゼルは各地域に鉄道網が繋がるターミナル駅。旅の拠点にぴったりの街の一つです。

長期滞在ではないので、現地在住の方に比べると大した情報は提供できないと思いますが、短期滞在だからこそ、これはメモしておきたいと思った鉄道旅情報を記録しておきます!

すぐにインストールするべき鉄道アプリ SBB Mobile

SBB Mobile

SBB Mobile on the App Store

SBB Mobile on Google Play

 

もうこれは絶対です。スイスに着いたら言われるがまま、すぐインストールしました。

GPSをオンにし、目的地を入力すれば、スイス国内どこからでも、すぐにルート検索してくれます。

それだけでも価値のあるアプリです。もちろんGoogleマップもルート検索には使えますが、こちらは料金も出るので、交通費の計算にも便利です。

色んな機能がついていて、かつ外国人の私でも使い勝手が良いと感じる仕様なので、滞在中大活躍です。

 

スイストラベルパス

1ヶ月以内の旅行なら、鉄道・バス・トラム乗り放題!のスイストラベルパスが便利です。海外からの旅行者に特化した鉄道チケットと言えると思います。ネットで買うか、旅行代理店でも買えると思います。

https://www.swiss-pass.ch/swiss-pass/

 

スイストラベルパス

2022年4月現在の25歳以上の大人1名の料金は以下の通り

3日 1st (369CHF)    2st(232CHF)

4日 1st (447CHF)    2st(281CHF)

6日 1st (570CHF)    2st(359CHF)

8日 1st (617CHF)    2st(389CHF)

15日 1st (675CHF)    2st(429CHF)

 

連続する日数で使えるパスです。スイス中の500以上の美術館・博物館に入れるだけでなく、パス範囲外の人気の遊覧船や登山鉄道も割引があったりします。短期間で長距離移動が多い場合は切符を毎回買う必要もないこちらのパスが超便利です。この時間と手間の節約を考えると、多少元が取れなくてもいいような気さえします。

 

スイストラベルパス・フレックス

こちらも美術館博物館に入れる特典などは一緒で、使う日を連続ではなく自分で選べるタイプです。使用期間は初回から1ヶ月。毎日移動するのではなく、いくつかの街でのんびり滞在する方にはぴったりですね。

 

スイストラベルパス・フレックス(25歳以上の大人1名)

3日 1st (424CHF)    2st(267CHF)

4日 1st (514CHF)    2st(323CHF)

6日 1st (610CHF)    2st(384CHF)

8日 1st (649CHF)    2st(409CHF)

15日 1st (706CHF)    2st(449CHF)

 

標準のパスもフレックスもYouth(30%オフくらい)の値段で買えるので、大学生の夏休み旅などお得に旅ができますよ!

 

ハーフ・フェア・カード

使用期間は1ヶ月。その間、ほとんどの交通機関のチケットを半額で買うことができます。

使い方によってはとってもお得。

 

120CHF(1ヶ月有効)

 

もし、1ヶ月以上滞在で、スイスの住所と電話番号が確保できるのであれば、Half Fare Travelcardを年パスで買うことができます。

 

185CHF(1年有効)

 

3ヶ月〜1年くらいの短期留学の人とかは、絶対これを持っておいた方がいいと断言できます。

 

最強のトラベルカード 1-month GA Travelcard

1ヶ月以下の短期旅行者には不向きのパスですが、観光で滞在できる90日以内の人も、スイスの固定の住所と電話番号(現地simでOK)身分証明書(パスポート)があれば、申し込むことができます。

博物館・美術館に入れるMuseum Passはついていません。

パスの範囲外の登山鉄道などの割引もありません。しかし主要な鉄道・バス・トラム・船が使えるのはスイストラベルパスと一緒。今回私はこれを使って色んな地域を旅しています。

 

1-month GA Travelcard(26歳以上の大人一名)

 

購入にはスイスの住所と電話番号、身分証明書(パスポート)が必要です。

 

1st (685CHF)  2st(420CHF)

 

つまり、スイストラベルパス15日間と同じくらいの値段(58,000円くらい)で、30日間乗り放題。日本に例えると、九州の電車1ヶ月乗り放題。

 

買うときは値段にひるみましたが、思い切ってあちこち訪れることに決めて、今に至ります。

このパスが切れたら、ハーフ・フェア・トラベルカード1年有効を買うと思います。

ハーフ・フェア・トラベルカードと繋がってないので、GA Travelcardをいつ買うか、更新するかしないかは自由に選べます。なので、やはり3ヶ月以上滞在する人などは、まずハーフ・フェア・トラベルカード(1年)を買って、この1ヶ月乗り放題カードは旅行しまくり期間とかに使うといいと思います。

 

初めての購入の際にはまず、紙のチケットがもらえます。

点線の上はサインの欄なので、手書きでサインをしておきます。

しばらくはこの紙で電車に乗ることができますが、パスポートの提示を求められることもあるので携帯するのを忘れずに!

 

これは一時的な仮パスで、2週間後には期限が切れます。それまでにプラスチックのカードが登録した住所に届くようになっていますが、それまでにやらなければならないことがあります。

 

最初にダウンロードしていたSBBアプリSetting→My Travelcardsをクリックすると、Swiss Pass accountに誘導してくれます。

 

ここでまずアカウントを取得ます。

そしてトラベルカードの登録をします。

仮パスに書かれている登録番号、そして購入時に伝えた住所の郵便番号を入力する項目があります。

 

そうすると、写真を登録するよう指示が出てくるようになるので、写真を撮って送ります。

写真は勝手にトリムされますが、背景は白い方がいいでしょう。

 

二週間以内に、アプリからもSwissPassが表示されるようになり、ここに情報が入っていることになります。黒で塗りつぶしたところは名前、生年月日が書いてあります。

 

 

スイスの鉄道は改札がなく、検札式です。専用端末を持った車掌さんがQRコードをスキャンして切符の購入状況を確認してくれます。

 

写真の登録までスムーズに行っておけば、二週間以内にカード本体も届きます。

裏側にQRコードとバーコードもありますが、このカードは非接触対応になっていて、車掌さんの端末にかざすだけで認識してくれます。

親指で隠している箇所は名前、生年月日、登録番号などです。

 

うっすらスイスの国の形とアルプスの絵がデザインされていて、すごい記念になりました。

日本に帰国しても大事にします。

 

スイスの鉄道マップ

実際どこの鉄道路線が使えるかはネットでも確認できます。

https://shop.swiss-pass.ch/assets/docs/Overview_Map.pdf

https://shop.swiss-pass.ch/assets/docs/Overview_Map.pdf

 

しかし、この美しい鉄道路線図、どうしても欲しい!

 

スイスパスを購入したからって自動でくれるわけではありませんでした。

別の機会でインフォメーションデスクに行った時にお願いしたら出してくれました。

 

広げてみてびっくり!!大きい!!

制作するのにそこそこコストかかりますよね、これ。

 

地図好きの私。

最高のスイス土産。宝物です。

嬉しい〜〜〜。