なる子とマーナル☆

少女の心を忘れない、なる子とマーナル☆によるアート・旅行・キッズ応援ブログ

「鬼滅の刃」に興行収入超えられようと、映画の中の映画は「千と千尋の神隠し」

 

映画興行収入を見てて、映画とは何かを考えたら、ジブリのすごさに気づいた

劇場版「鬼滅の刃〜無限列車編〜」が大ヒット中ですね。

興行収入が怒涛の勢い。現時点(11月3日)で150億円を優に超え、すでに歴代TOP10入り。

このことで、トップ10のランク表をよく目にするようになりました。

 

1 千と千尋の神隠し

2 タイタニック

3 アナと雪の女王

4 君の名は。

5 ハリー・ポッターと賢者の石

6 ハウルの動く城

7 もののけ姫

8 踊る大走査線 Movie2

9 ハリー・ポッターと秘密の部屋

10  アバター

 

なるほど。懐かしいものもあるけれど、全部見てるわ。

タイタニックでめっちゃ泣いたな〜。

 

ところで、今回話題にしたいのは、「映画ってものをどう捉えるか」です。

 

鬼滅の刃は面白いと思っているし、どうやらハマっていることは過去記事読んでいただければ伝わるでしょうし、劇場版も見たいな〜、と思っています。

でも興行収入だけの話で超えたとかっていうのは次元の違う話なのです。映画ランキングにしていいのか?「劇場版・鬼滅の刃」は独立した「映画」とは別物です。「劇場版」なのです。鬼滅の刃は漫画原作があって、テレビシリーズがあって、今回の劇場版はその続きです。

このTOP10の中で他に劇場版と言えるのは「踊る大走査線」ですね。

ハリー・ポッターも原作があり、続くことが前提なので、これも置いといて。

続編があるという点で、アナ雪とアバターも排除します。

 

そうすると「映画」として残るのは以下の通り。アニメばっかりだな。

 

千と千尋の神隠し

タイタニック

君の名は

ハウルの動く城

もののけ姫

 

これが日本で売れた「映画」です。タイタニックはリメイクに入るのかなぁ。ジブリの作品は原案的な原作があることが通例ですが、あまりにも内容が違うので、「映画」として大丈夫でしょう。上記の中で映画館で見たのはタイタニックジブリの3作なのですが、一番衝撃を受けたのは「千と千尋の神隠し」でした。

もちろん宮崎駿さんの新作ということもあり、話題になっていたし、内容については賛否両論ありました。ちひろの気持ちは大人にはわからない。子供達の方が共感できるなんて話も聞きました。

 

そんなことはともかく。

当時の私は「映画館で見るべき映画だ。これは映画そのものだ。」と思った記憶があります。

鬼滅の刃のヒットのおかげで、再度「千と千尋の神隠し」の何がすごかったのか思い出すきっかけになりました。

売れた映画の中で、「千と千尋の神隠し」は「映画の中の映画」で、だからこそ名作なのだという話を今回はします。

 

入り口と出口が映画

トンネルをくぐると異世界だった。まあ、よくある設定のようにも思います。

ナルニア国」なら扉。「不思議の国のアリス」なら穴。

ナルニア国では主人公たちは戻って来ず。アリスは夢オチ。

 

千と千尋の神隠し」ではトンネルを歩きます。

アクシデントで落ちるわけでもなく、自分の足で暗い中へ歩いて入っていく。

映画館の中に入っていく私たちと同じ行動です。ここで、私たちは完全に映画の中の映画の中に入って行きました。

 

最後のシーンでもトンネルをくぐって帰ってきます。デジャブな風景です。

現実に戻っていくこのシーンは、物語の世界から映画館の外に出るときの感覚に似ていると感じました。

 

千と千尋の神隠し」は映画という体験が入れ子になっているとも言えるのです。

 

つまり、「映画の中の映画」なのです。

 

千と千尋の神隠し」で起こる「映画という体験」

映画というのは不思議なもので、なぜか誰かと一緒に行きたくなります。

全然一人でもいいのに。

誰かと一緒に行って、感想を言い合って、全然意見が合わなかった、なんてこともあるあるです。

実は誰と行こうと、「映画という体験」は「個人のもの」だからです。

千と千尋の神隠し」でもトンネルをくぐって入るときは家族一緒だったのに、千尋は物語の序盤で一人になります。

お父さんもお母さんも、それぞれのトンネルの向こうの個人的体験の世界に入って行ってしまって、千尋の声は聞こえないのです。

一人になった千尋は湯婆婆に「千」という名前に変えられてしまいます。映画を見ていると主人公の気持ちになったりまるで自分自身が冒険しているように感情が乗り移ってしまうことありますよね。

千尋が千になった時には完全に観客も映画の中の主人公になっているのです。

しばしば、人は自分を変えた映画や成長させた映画について語ることがあります。

千と千尋の神隠しは、一人の女の子の成長の物語でもあります。だけど、最初のトンネルと最後のトンネル、不安そうな千尋の顔は同じに見えます。

実際、人間は2時間の映画を見たからって見た目がそんなに大きく変わるわけではないのです。しかし、映画から出てきて振り返った時わずかに景色が違って見える(千と千尋ではモルタルのトンネルが石造りになっている)のは、単純な2時間以上の何かを体験したから。

 

映画って本当にいいもんですねぇ。

 

一度あったことは忘れないものさ、思い出せないだけで。

あなたは映画の内容って細かく覚えているタイプですか?

私は大概忘れていますね〜。

千と千尋の神隠し」もしっかり覚えているかというと、怪しいです。ただ、あの不思議な世界観、寂しさ、切なさ、勇気、少しずつ温かい気持ちになっていくあの感じ。なんとなく感覚が残っているような気がします。

千尋も最後に振り返った時には、起きた出来事はすっかり忘れてしまっているようでした。

ただ、あのキラリと光る髪ゴムのお土産が、夢のような時間を確かめるヒントになるのです。

 

千と千尋の神隠し」の細かい描写の考察とかはしません。

 

改めて、「千と千尋の神隠し」は映画という体験そのものだと思うのです。 

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一度あったことは忘れないものさ、思い出せないだけで。

 

 

 

 

鬼滅の刃」ジャンプの新しい読者層の女子人気を考察したこちらも是非。 

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大阪市最古の橋・ほんまちばし

大阪市廃止は反対票多数で否決されました。

大阪という街の個性を「水都」とした目の付け所は面白いと思いますが、水路の道しるべ、澪標を市章とする大阪市がなくなるのかと思うと矛盾した気持ちになるというか、、、いやいや、私にはもう大阪の投票権はないので見守るしかないのですよ。

 

澪標(みおつくし)は「浪花百景」という浮世絵画にも描かれていますし、昔から和歌にも詠まれています。

わびぬれば いまはた同じ 難波なる みをつくしても 逢はんとぞ思ふ

百人一首元良親王

 

とは言え、ビルや高速道路に囲まれていると、川は影になり、水都のイメージはあまりない、というのが大阪出身者の私の気持ちです。

 

でも、その痕跡を探すのは嫌いじゃありません。

 

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さて、今回のお題は大阪市最古の現役で使われている橋についてです。

それが、東横堀川に架かる本町橋(ほんまちばし)。

最寄駅は大阪メトロ・堺筋本町駅です。

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高速道路が上にあり、淀屋橋とかに比べると暗い印象ですが、レトロな装飾が美しい鉄骨と石のアーチ橋です。

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造設されたのは大正2年鬼滅の刃のコスプレとかして訪れてみてはいかが。

下の写真は昭和初期のもの。

本町橋大大阪時代の風景を伝える遺産の一つではないでしょうか。

 

橋の歴史としては、豊臣の時代に大阪城船場を結んだのが始まりとか。

設置されている方位盤には桐の花の御紋が描かれています。

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船場の話をするとこれまた長くなりそうなので端折りますが、大阪城下として開発され、繊維問屋が立ち並ぶ場所となり、その名残が「船場センタービル」となっています。

高速道路の下ずーっと問屋街。昔は相当賑わったそうです。今も面白い店が多いので、私もふらふら歩くことがあります。小売りしてくれるところも多いです。

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(最近外装がリニューアル)

さて、そんな大阪最古の橋、本町橋のすぐ近くに有名なレトロ喫茶があります。

 

「ゼー六」です。

 

スーパー昭和レトロ!

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趣のある店内。狭いけれど、10席ちょいある。

ただし、感染対策のために、現在店内に入れるのは5名まで。

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名物のアイスモナカと自家焙煎珈琲のセットが390円。

 

390円…!?やっす!!

(これでもだいぶん値上げしたっぽい)

 

 

アイスのモナカのお味は非常にさっぱりしていて、懐かしいとも言えない不思議な感覚。

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物資の少ない時代に工夫して作ったレシピらしい。

 

この味はなんだろう、、、と思いながら横に置かれた新聞記事コピーのインタビューを読んでみる。

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 記事によると、アイスモナカの材料は企業秘密だが、媚薬が入っているらしい。

 

「愛す、愛すってね。」

 

 

ご主人…!

 

 

 

『黒いプラ板』の可能性を感じるハロウィンおばけ工作

黒いプラ板を手に入れました。100円ショップ、ダイソーです。

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まずはお試し工作

ツルツルの光沢のある面とザラザラの面があります。

 

蓄光プラ板の時も書きましたが、ザラザラの面があると色鉛筆が使えます。

普通のプラ板なら、一度ヤスリがけすると色鉛筆に対応しますよ。

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黒のプラ板ですから、ポスカ推奨なのでしょう。

 

 

 

f:id:ma_naru:20201013223927j:plainしかし、ツルツルの面はツルツルしすぎで本当に描きにくい!乾くのも遅いし、うっかり触ってしまったら台無し。絵を描くには不向きかもしれません。

 

そこで、ザラザラの面に白の色鉛筆でお花を描いてみました。

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快適!

ほとんど使うことのない白色鉛筆が活躍できるのはこういう所かも。

 

雌しべおしべのところだけ、金色ポスカ。

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焼いてみました。

 

おお、工芸的な美しい仕上がり。汎用性がありそうです。

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反対の面はツルツルで、仕上がりも光沢があります。ブローチピンなんかつけたら素敵になりそうです。

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なるほどなるほど。アクセサリーとかに良さそうですね〜。

 

それはいつかまたの機会においておいて、今回はハロウィンをテーマに作ってみたいと思います。

 

以前作った紙粘土のハロウィンおばけのプラ板バージョンを作りますよ!

今回は光らないけどね!

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ツルツルとザラザラの秘密

蓄光プラ板の時もそうだったのですが、この黒いプラ板プラ板自体が黒いわけではありません。

 

普通のプラ板片面だけ黒の塗料が塗られているのです。

 

それが塗料のある側だけザラザラしている理由なのです。

普通のプラ板を真っ黒に塗っちゃえば、即席黒プラ板になるかもしれません。

 

そういう片面黒色という特性のあるプラ板であることがわかり、思いついた制作方法があるので、作ってみたいと思います!!

 

黒いプラ板でハロウィンおばけを作る!

白いプラ板で作りたくなる「おばけ」ですが、今回は黒いプラ板で作ります。

まずは下書き。白い色鉛筆を使いました。

 

こっわ!

 

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そして、カッターナイフの刃の背中で削っていきます。

 

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そうなんです。

片面だけ塗料があるということは、削っちゃえば透明になるってこと!! 

これが今回思いついた制作方法です!

 

削るのはちょっと根気が必要ですが、なんだか楽しいです。

何かを思い出します。

そうだ。

昔の漫画のスクリーントーン!!

 

 

 漫画好きなら一度は使ってみたことがあるでしょう。

私も小学生の時、街の画材屋さんで買ってきて、髪の毛の色をつけたりするのに使ってみたりしたものです。

薄いシールになっているのだけれど、カッターナイフの背でカリカリすると、印刷部分が削れて、髪の毛の艶とか出すのに使えるテクニックなんですよね〜。

 

それをひたすらやってく感じ。

 

こっわ!

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いかがでしょう。削り出していくと微妙な濃淡が出ておばけの不気味さが際立ちます。

なんとなく、版画のエッチングっぽくもあります。

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反対の面。下書きが見えません。

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キーホルダーとかにもできるよう、輪っかを頭につけて切っておきました。

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おばけの丸焼き

さて、ここからオーブントースターで焼いていきます。

アルミホイルかクッキングペーパーを敷いて置きます。

私は断然クッキングペーパー派です。焼きあがったらそのまま引っ張り出して、重石を乗せれば、アルミホイルのように跡がつかず綺麗に仕上がるからです。

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なんだか火あぶりみたいで気の毒ですね。

 

心の声を聞きながら、トーストしていきます。

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プラ板の反応は結構早いです。

すぐに縮んできます。

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一瞬ぐちゃぐちゃになって心が焦りますが、辛抱です。

手出し無用。

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山を越えると、ぐちゃぐちゃだったプラ板が開いてきます。

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ほとんど真っ平らになったら完成です。

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少し反っていることもあるので、分厚い本に挟んだりすれば平たく成形できます。

 

 

完成!!ツルツル面から見た様子。

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ザラザラ面から見たら下書きが少し残っているのが見えますが、そんなに気にならないかな。

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若干透けているのがおわかりいただけるでしょうか。

削ったところに色を入れておくのもアリですね。

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感想は人それぞれだと思いますが、私は気に入りました。

エッチング風のおしゃれなプラ板ができそうな可能性も感じます。

ぜひお試しください。

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お子様はカッターを十分使える年齢からチャレンジしてね!

 

 

 

 

 

 

 

雨が降りすぎだし、ヨコトリは諦めた。ただ最後の上映に駆け込んでみようと思う。

横浜トリエンナーレが今年も決行となったことは、日本のアート業界に少なからず勇気を与えたと思う。

新型コロナウイルス感染予防の為に、数々の芸術祭が中止や延期を発表し続けていた中で、ほぼ室内展示の横浜トリエンナーレ開催はアートファンの間で衝撃が走った。

 

そもそもオリンピックイヤーに合わせたアート展示など、お祭りに乗っかった企画は多かったし、軒並みなくなっていく恐ろしさたるや、、、。その流れにストップをかけたのがヨコトリ、つまり横浜トリエンナーレなのである。

 

ここまで言っておいてなんなんだけど、

 

実は私は行っていないし、今年の鑑賞は見送った。

 

ギリギリまで悩み、最後の1週間がずっと雨なことで諦めがついた。

そして、10月11日(日)の今日、横浜トリエンナーレは閉幕する。

 

よし、もうバーチャルで見ようっと!

 

そう、今年はバーチャル鑑賞大流行の年である。

 

横浜トリエンナーレも例外ではない。

 

横浜美術館

https://www.yokohamatriennale.jp/2020/tour/yma/

Plot48

https://www.yokohamatriennale.jp/2020/tour/plot48/

 

一通りざっくり見た。

 

感想はひとことシンプルに。

 

「よくわからん」

 

何も伝わってこないし、バーチャルなのに迷子になる。とにかく作品のディテールが見えてこないから、解説読んだところで響かない。

 

やっぱりアートは直接見た方がいいらしい。3年後は見れたらいいかな。

 

映像系の動画上映に関してはGoodjobすぎる。

約1週間の公開だけれど、家でお茶飲みながら無料で観られるなんて。

展示会場だと動画のスタートとのタイミングがなかなか合わず、動画作品をゆっくり観れることは稀だけれど、これなら掲載されている全ての動画を初めから鑑賞できるのです!

www.yokohamatriennale.jp

 

ど短期限定公開。

 

全て、10月11日(日)の23:59までなので、気になる人は見てみるといいし、私も全部は無理かもしれないけれど、いくつか見てみようと思う。

 

全部無理だろうと思うのは、先ほどリラックスしながら上映を楽しもうとしたら睡魔に襲われて寝てしまったから。

 

アートフィルムは淡々としたものや、パッと見ただけでは脈絡のないものが多い。

ただでさえちょっと眠いのに、家ではリラックスしすぎてしまうのかもしれない。

 

ピーター・ドイグ展も終わりますよね。10年くらい前にロンドンで大個展やっている時に見たからいいや、と思っていたけれど、簡単に海外に行けなくなった今、やはり見に行った方が良かったかな、なんて思ったり。

 

あ〜あ、反省して、ちゃんと本物を見にいくように心がけます。

でも、最終日は混むし、明日は雨だから。。。今度からね。

「六甲ミーツ・アート芸術散歩2020」【後編】

 前編もどうぞご覧ください!

www.ma-naru.com

前編では、オルゴールミュージアムへ行ったところまでご紹介していました。

 

では、次は植物園へ。

 

せせらぎの散策道

オルゴールミュージアムから植物園へは散策道があって、桟橋みたいなところを歩いて行けます。ここにもアートがちらほら。

緑色の糸が平行に張られているのが見えますでしょうか。

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少し上に登って行って糸のトンネルをくぐり抜けてから振り返ると、、、

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1本の線に!!

 

振り返って見てみたいとすでに思わせているところが勝ちな作品ですねぇ。

山の高低差を線で感じます。

 

もう一つ作品あったのですが、QRコードを読み取ってなんちゃらかんちゃらで、上手くいかず。。。どんな作品かよくわかりませんでした。ごめん、機械オンチで。

 

この道を上っていくと、植物園西口です。

 

六甲高山植物

六甲山の植物と世界の高山植物を見ることができます。

とても心地良い場所です。

 

食虫植物展開催中で、苗もたくさん売ってました。

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ハエトリ草の苗って、地面に口開いたみたいな。こんな感じなんだね。。。怖い。

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マイナスイオンいっぱいの植物園に現れる怖いお面。

コダマのように二つの木が呼びかけてくるらしい。

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逃げても戦っても良い。どちらを選ぶ?

 

ショップの奥にも素敵な映像作品もありました。

 

こちらはパッチワークのれん。かわいい。

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他にも木でできた鼻の作品とかありましたが、疲れて撮るの忘れることもあるよね。

上りの途中だったから。

 

植物園併設のレストランでは、カレーライスやハヤシライスなど山小屋っぽいお食事がありますよ!

 

上ったところが東口で、バス停があります。西口に戻ってもバス停がないので注意!

 

ではカンツリーハウス へ!

 

六甲山カンツリーハウス 

完全なるお子様ホイホイゾーンです。家族で行くみなさん。ここに入ったらお子様達は離れなくなるので要注意ですよ。もう腹を割って遊ぶつもりで行きましょう。

ボート池とかソリ滑りとか、トランポリンとかあります。絶対楽しい。

ちょっと遊具の値段見ましたけど、高くてびっくりしました。観光地って怖いね。

 

芝生に立つグリーンマン。自然と人間の距離とかがテーマなんだって。

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インスタ映えスポットが続く!

手描きTシャツ。色は染めてるのかな?海の波を表現してるらしい。風になびいていい感じ。

美術部の高校生達の作品!

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このエリアは本当に空が広くて気持ちのいい場所。芝生に寝転がりたい。

 

次は隠れ山小屋みたいな建物へ。

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作者は毎週日曜にパフォーマンスをどこかでしているらしく、ここには作者が選んだユニークなピクニックグッズが並んでます。メモ書きみたいなのも貼ってて読むと面白い。

パフォーマンスがあるたびに展示も変化していくんですって!

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ベンチが置いてあって、座って眺められます。切り絵がゆらゆらしてる。

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この建物の中では、いくつかの週末に「未来郵便局」という一年後に手紙が届くポストがあることも。

カンツリーハウス の売店で買ったホットコーヒーが200円で結構美味しかった。ミーツアート限定価格でいつもより安いみたい。

 

カンツリーハウス の一番奥の方に行くと、スキーリフトみたいなのがあって、土日は一気に展望台まで行けちゃいます。

乗りたかったけど、平日は運休だったので、階段歩いて一気に山頂エリアまで行っちゃいます。

 

六甲有馬ロープウェイ六甲山頂駅

有馬温泉エリアにつながるロープウェイがある駅です。

車がなくても、温泉や山を満喫できるように便利にできているんですね!有馬温泉行ってみたいなぁ。確か大学時代の友人が住んでいるはず。

 

おやおや、何か見えてきたよ。

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センチメンタルパーク駅!

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役目を終えたメロディペットやサファリペットたちが楽園へ旅立って行く!

 

センチメンタル!

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準備期間の様子がムービーになっていて、笑えるし泣けるし時間があったら見ると深みが出てくるよ。

 

では、このあと展望台へ!

 

自然体感展望台 六甲枝垂れ  

カンツリーハウス とリフトで直結しているので、土日はリフトを使いたい!(有料)

けれど、歩いて登るのも悪くない。実際そんなに大変じゃないです。

 

オルゴールミュージアムも植物園もそうなんだけど、この六甲枝垂れも植栽が本当に綺麗!

ススキが風になびいてキラキラしてるよ!六甲ミーツ・アートの旗もかっこいい!

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木でできている!すごい。夜のライトアップも綺麗ですよ〜。

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ここにはミニチュアの作品が。ミニチュアだけど、人がいた気配を感じます。

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あの旗のオリジナルもここに!

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展望台近くのカフェテリアで昼食を食べました。

赤ワイン煮込みのビーフシチュー。お肉ごろごろ。コスパ最高!

付け合わせでパスタ付いていたので、ライスは頼まず六甲のクラフトビールを。

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 美味しかった。また食べたいな〜。

 

ここから歩いてガーデンテラスへ!

 

ガーデンテラス

 

ガーデンテラスはかわいいお土産さんやカフェ、外国みたいな建物とお庭があって景色も最高。

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アメフラシさんもアート作品。

 

見晴台の階段にはサウンドアートがあったり、ショップ内でも展示があります。

 

ここにバス停があるので風の教会へ。。。

 

風の教会 スカイヴィラ

要注意:風の教会へ行くバスは本数がめちゃくちゃ少ない。

 

なんと、行けませんでした〜。ちょうど良いバスがなかった。

 

 聞いた話によると、風の教会はメディアアート

スカイヴィラはホテル丸ごとグループ展になっているそうです。

 

 

有馬温泉エリアや新神戸駅にもサテライト展示があるそうです。

 

 

鑑賞パスポート

六甲ミーツ・アートは観光とアートのコラボイベントみたいな感じなので、普通に観光レジャーとして楽しめるのがいいところ。

鑑賞パスポートは大人2500円(三ノ宮や梅田の駅長室とかで買うと2200円!)なので、有料施設をお得に入場すると考えるだけでも価値があります。

 

通常からお得チケットはあるのですが、、、例えば。

オルゴールミュージアム+植物園=1300円

六甲枝垂れ+カンツリーハウス =800円

 

さらに、六甲ミーツ・アート開催中は一般公開される安藤忠雄氏設計の「風の教会」

風の教会 単館入場600円

 

合計2700円!

 

どんなにお得な別のチケットと比べても200〜500円お得。

しかも、期間中だったら何日に分けて使っても大丈夫で、パスポート特典で1施設だけ2回入れるのです。(当日だったらどの施設も再入場可能なので、別の日に、という意味)

 

お得重視の人はオルゴール 単館入場1050円!

植物好きなら時期を変えて植物園 700円

昼と夜と時間を変えて六甲枝垂れ展望台 310円

ファミリーで一日遊びたいならカンツリーハウス 700円 

忠雄ファンなら風の教会 600円

 

どこに2回行こうか。もう一度見たいアート作品があるならそこに行ったらいいじゃん!

 

公式ホームページはこちら。

www.rokkosan.com

 

「六甲ミーツ・アート芸術散歩2020」【前編】

関東にいると馴染みがないけれど、関西では阪神・阪急グループが毎年宣伝しているのでおなじみの芸術祭。六甲のリゾート施設を楽しみながら、アートも楽しめるイベントです。

 

イベントが少なくて寂しいあなた!秋の行楽は六甲で決まりでしょ!

だって展示はほとんど野外!密とは無縁だよ〜!開放感!

 

私も関西のお友達と2日間かけて行ってきました。

しかし、盛りだくさんすぎるので、2回に分けます。

紹介する順番は時系列じゃないので悪しからず!

 

 


行き方

どこを拠点にするかで変わるのですが、大阪起点で解説です。

新幹線に乗って、新大阪で乗り換えの場合は、JR京都〜神戸線に乗って「JR六甲道」下車。

梅田駅からなら「阪急大阪梅田」から乗って「六甲」下車です。

「六甲ミーツアート、鑑賞パスポート」は駅長室とかでゲットしておくと少々安くなります。

現地に行ってから買うと高いから気をつけて。ネット購入も少し安いです。

 

六甲ケーブル下駅」行きのバスに乗って終点で降ります。

 

ケーブル駅からミーツアートは始まっている

ここです。六甲ケーブル駅。この写真は昔撮ったやつです。

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ミーツアートでどうなっているかっていうと、こうなっているのですが。

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近景にもほどがある。

そろばん産業の街でのれんの材料とかそろばんの珠とかで玄関を彩っていました。街の子供達が作ったそうです。ほっこり。

 

「表六甲周遊券(ケーブル往復+山上バス)」を買いましょう。

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六甲ミーツアート開催中の週末はかなり混みます。このケーブルカーも座れないぐらい。行けるなら平日がお勧め。

 

ケーブルカーは、赤と緑の2種類。往復でどちらも乗れると得した気分。(大した差はないです。)

窓ガラスありとなしの車両があります。なしの方が開放感あります。ただし、解説アナウンスはほとんど聞こえないです。「ロープが切れて落ちたりしないからご安心を」みたいなこと言ってたと思います。

 

ケーブル山上駅

常設の黒い傘はアートではなく、ツバメさん用。ミーツアートの時期は巣立っていてツバメさんはおりません。

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ここのエリアには海外から時々FAXが届くアートとか、色々あります。

海外アーティストが来日できないため、こういう形のものが生まれたっぽい。

ひどい写真だな、おい。

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駅直結でTENRANカフェというお食事どころがあって、そこにもアートあります。景色も綺麗です。謎のキジのオブジェ(常設)もあります。

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(夕方の景色)

 

ここのカフェはハンバーガーも美味しかったのですが。

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小腹が空いてテイクアウトにしたイチジクと生ハムのサンドウィッチが激ウマでした。

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神戸のケルンっていうウマウマベーカリーのパンを使っていて、ナッツとオリーブが練りこまれているの。焼いてから挟んでくれて最高だった。めっちゃ待ったけど。

お腹空いてたから余計美味しかったのかな?

 

ここでテイクアウトして好きな場所で食べるのもありだね!

 

1番のバスに乗って移動しま〜す。

 

 

記念碑台

最初のバス停降りてすぐ上がるとここ!

日光で色が変わる。

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六甲山を不毛の地からリゾートに開発したグルームおじさん。

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記念碑台から歩いて移動!サイレンスリゾートへ!

 

サイレンスリゾート(旧六甲山ホテル)

記念碑台から少し歩きます。バスもあるけれど、周遊パスで使えない路線。どうしても疲れた時はお金払って乗ろう。

「前泊まった時はいまいちやったな、ここ。」と友人。

 

でも実は、、、大改装されていて、玄関からして趣ある!

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どうよこれ!住みたい!

 

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サイレントだわ〜、リゾートだわ〜。寝転がりた〜い。

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アート、アート。

 

じわじわくる系。

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穴覗くとキツネさんがいるよ。

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スチームパンク的な!かっこいい!!

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可愛いけどなんかすごいな。
角材飲み込んで成長しそう。

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2階は天井が素敵なカフェがありましたよ。

ちょっと予算オーバーだったけど、優雅にお食事したいものです。

 

記念碑台まで戻ってオルゴールミュージアムへ!

気合のある人は歩いても行けそう!

 

オルゴールミュージアム

ここは入場料1000円越えなので、ここ行っときゃとりあえず元取れるんじゃない?って考えちゃう大阪人。

 

予約制でオルゴールコンサートがあって、とっても楽しみにしていたのだけれど、催眠術にでもかかったのかと思うくらい心地よくなって爆睡してしまいました。恥ずかしい。きっと疲れてたのね。

 

そんなわけで、お庭の見えるテラスでお茶しましょう。

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シュトラウスカフェのクランベリースコーン。うまし。f:id:ma_naru:20200930014251j:plain

 

こちらはファンキーなおばあちゃんがモチーフの彫刻。

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仲が万華鏡みたいになっててワープするよ!

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なんかの繭みたいなアート。手編みっぽい。すごいな。

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あともう一つ、撫でると音がなる鳥の木彫があったんだけど、遊びに夢中になって写真忘れるパターン。

ぜひ体験してほしい。

鳥さんも意外にムチムチしてて素敵でした。

 

後編へ続く。

 

アーティゾン美術館 「鴻池朋子 ちゅうがえり」展

ブリヂストン美術館

アーティゾン美術館として新しくオープンしました!

 

やっと行けた〜。

 

雨だ〜!!

 

でもご心配なく。

東京駅八重洲口から、ず〜っと地下を通って行けます。

 

地下から地上に上がるとすぐこの景色!来ました〜!

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チケットはネット予約制です。

ま、でも平日ならその場で購入もできそうでした。

 

さあ、行くわよ!

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圧倒的野生を感じろ! 鴻池朋子

今回のお目当ては鴻池朋子さんの展示。

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滑り台ある〜!!

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滑り降りると宇宙へダイブ。

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近くで見ても、距離をとっても美しい!

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影絵の作品はちょっとボルタンスキーっぽくもあるけれど、民話みたいで可愛い。

虫の声がする。

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鴻池さんの作品は本物の毛皮があるってのも大きいけれど、野生の匂いがして、強く逞しく地球を侵略していく人間のエネルギーに満ち溢れているんだよ。

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絵も丁寧に描かれているのに荒々しくて、宇宙に放り出されて上も下もわからなくなるような自然への畏怖を感じられるのよね。

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写真には撮れなかったけれど、リサーチや文章もすごくいいし、映像がまた素晴らしい。

 

自然界の音を人が真似て音源を作っていて、そうやって真似るところから歌になっていく。

「ああ、きっと、歌は自然の声から生まれて、人間が狩猟採集している時からきっとあったんだろうなぁ」って想像してみた。

 

鴻池さんは、絶対限界みたいなところに行って歌う。

雪山に体をすっぽり埋めて顔だけ出して「ドラえもんの歌」を歌う。

 

「そーらを自由に、飛ーびたーいなー!」

 

見渡す限り山で、雪で、音が全部吸い込まれてしまうようなところで、21世紀の夢のテクノロジーを叫ぶ。

思わず笑っちゃうし、景色はどこまでも美しくて、おそろしくて、一歩間違えれば死にそう。

 

人間も獣たちも五感と宇宙と生きるエネルギーでキラキラしている。

 

すごいものを生み出す人がいるんだなぁ。ああ、私って本当にちっぽけだ。自分もアート界の地の果てとは言え身を置いているつもりでいたけれど、本当にちっぽけな作品しか作ってないと実感した。もっともっと自分の中から湧き出てくるものを感じてアウトプットしたいと刺激も受けました。

 

 

アーティゾン美術館は建物も素敵

建物も大好きになったので、気に入ったポイントをいくつか紹介します。

エントランスの柱の存在感。すごくいい。

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資料室?

よくわかんないけどすごい!

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展望室みたいな廊下がありまして。。。

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目下何かの工事が見えます。

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工事現場ってなんだかパワーを感じてかっこいいんだけど、ここに何か巨大なビルとか建ってしまったら、展望はどうなるんだろう。。。

 

 

そして、絶対に見て欲しいのはこの東洋美術部屋!

わかりますかね!?

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異常なデカさのガラス!(アクリルかも)

継ぎ目がない!

解説も目立たないようにシールが貼ってあって、シンプルで美しい。照明も良い!

 

後ろに下がって見れないのが残念ではあるけれど、洋画と違って傷みやすのでどうしてもガラス越しになってしまう東洋美術の展示をどうやって臨場感たっぷりに伝えるか、すごく難しい。だいたい多くの美術館では、変な高さの台と変な継ぎ目のガラスで感動が薄れるんだけど、こんなに楽しく邪魔されることなく応挙の絵を見れるなんて感激。犬ころたちが可愛いので今の展示おすすめ。

 

多分ここの部屋めっちゃお金かかってるんちゃう!?知らんけど!!

 

 

というわけで、大変満足な1日でした。

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www.artizon.museum